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472 人中、422人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
唖然としています,
By DJ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める- (単行本)
私も医者ですが、本書は人にはお薦めできません。まず「死亡診断書を書いたことがないのが誇り」だそうですが、何も癌の再発がなくても人は必ず死にます。自分の患者の死に立ち会ったことがないということは、一人の患者を最期まで自分で診ていないということであって、医者としては別に褒められることではありません。 それに、救急やターミナルケアを盛んにやってる病院に勤めたことがあれば、どんな名医であっても死亡診断書を書かずにすますことは不可能です。そういう修羅場を経験せず内視鏡だけやって、たまたま見つかった進行癌の患者は部下や内科医に押しつければ、そりゃ死亡診断書を書かなくてもすむでしょう。 また、ミラクル・エンザイムは著者の仮説に過ぎません。多くの医者はそのようなものの存在を信じてはいません。なのに、これの存在を前提にどんどん話が進みます。仮説というものは使う前に、まず言い出した人が、その仮説が正しいことを証明するのが当然です。このような、ある説が科学的であるために必要な当たり前の手続きが、本書では一切踏まれていません。 本書に書かれていることが全部間違いというわけではありません。予防医学や生活習慣の改善が大切とか煙草は悪いとかいうことは、多くの医者も同意するでしょう。こういう正しいことも混じっているから、かえって信じやすいのかもしれません。 また著者は、大腸内視鏡に関しては優れた業績がある人です。その点は多くの医者も否定はしないでしょう。しかし、健康に関する正しい知識を人々に提供するのも医者の仕事なのに、過去の業績を利用して企業とつるんで、人々を騙して金儲けしようとは……開いた口が塞がりません。
510 人中、454人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
二つの顔を持った新谷弘実,
By CHAOS (東京都豊島区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める- (単行本)
「病気にならない生き方」にはホントとウソが巧みに織り交ぜて書いてあり,現在の常識(定説)を否定している主張はすべて,事実によって検証されていないデタラメです. たとえば,「緑茶は胃ガンの原因になる」という主張の裏付けとして著者が示している のは,「緑茶を多量に飲んでいる日本人に胃ガンが多い」という現象だけです.ポリフェ ノールを含んでいる緑茶に胃ガンのリスクを下げる効果があるという期待を検証するため に行われた大規模な調査研究では,一日に緑茶を飲む回数が多くても少なくても,胃ガン の発生率に差は認められませんでした.期待していた予防効果は検証できなかったのです が,たくさん飲んだからリスクが高くなるわけではありません.日本人に胃ガンが多いの は,別の研究で検証されているように,食塩の過剰摂取が原因と考えるのが妥当です. また,「牛乳を飲むとカルシウムの尿中への排出が促進されて,骨粗しょう症の原因に なる」という主張は,恒常性をねじ曲げた詭弁で説明しています.骨のカルシウムは常に 骨から外れて尿中に排泄され,食品から摂取したカルシウムに置き換わっています.実際 には,牛乳を飲んでカルシウムが吸収されて血液中のカルシウム濃度が上昇すると,一部 は骨に取り込まれて蓄積され,一部は尿中に排泄されて,恒常性が保たれます. 「ミラクル・エンザイム」という虚構を使って,ウソをホントらしく言いくるめている 新谷弘実は,消化器の内視鏡による診断と手術が専門の外科医と,健康食品通信販売会社 ヘルシーウェーブのメディカルアドバイザーという,二つの顔を持っています.これは, 二つのサイトを閲覧して確かめることができます.ヘルシーウェーブ社が販売している高 価な健康食品や健康補助食品の販売促進のために,「病気にならない生き方」は書かれて いるのでしょう.
328 人中、289人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
科学的論証のステップを踏んでいない。,
By ことち (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める- (単行本)
本書は、無益ではなく有害である。それは「牛乳やヨーグルトが有害である」といった、いわば常識に反する主張をしているにもかかわらず、その論証のステップが全く科学的手法に沿っていないためだ。著者は「内視鏡医として30万人診てきたが、毎日ヨーグルトを食べている人に『腸相』の良い人は一人もいなかった」「余分なカルシウムは排泄される『そうだ』から、牛乳からカルシウムを摂取してもかえって骨粗鬆症になる」などの主張をしているが、全く荒唐無稽である。そもそも内視鏡医に受診する人は、最初から腸が悪いから受診するのであって、そのようなサンプルの人たちの中にも当然毎日ヨーグルトを食べている人はいるはずで、ヨーグルトを食べていようが具合が悪いのは当たり前である。ではヨーグルトを毎日食べていて、具合の良い人はどれだけいるのか。その点には全く触れていない。つまり統計的に全く無意味な主張なのである。『腸相』などという医学的に定義されていない意味不明の言葉も、論証には役立たない。(統計的考察に慣れていない人は「ダレルハフ」の名著「統計でウソをつく法」をお勧めする)『そうだ』という表現も医学者ならば医学書や文献によって事実を明確にすべき点を、出典も不明な伝聞形式で記述している。しかも排泄されるか否かは論証ステップの根幹であるにもかかわらずである。一事が万事で、本書の主張は全て数値的データや他の論文や研究成果の引用が皆無であるため検証できず、信頼を得るための判断材料が何もない。私は何も常識に反する主張だからと、批判するのではない。もし、著者が自身の主張に自信があるなら、このような商業主義的な本ではなくきちんと論文にまとめてレフリーの審査を経て、学会なりに真を問うべきだと言っているのだ。それをしないのは「決して学会には発表できない」事情があるに違いないのである。
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