病の研究をしつつ,医療現場に長年携わってきた著者が,『厚生労働省,製薬会社,大学医学部,病院,マスコミのネットワークが病気を蔓延させているだけではない,現代社会そのものが病気を作り出している』と, 4百頁にわたって淡々と述べている。第一線で活躍している医者が,良くぞここまで書いたものだと驚かされる。
本書がユニークなのはこれまでの啓蒙書・医学書と異なり,危機を煽るだけに終っておらず,病の基礎知識と発症のメカニズムにを明らかに,病それぞの発症確率を具体的数値で示しながら,個々人は現代社会をどのように生活して行けばよいのかを,積極的に明らかにしていることです。また,現代の「ありふれた病」の原因となる人々にとりついている行動や社会状況を明らかにし,更にそれらの原因を作り出す人々の考え方や情報を探り,「病み情報」が生み出す命の危機に対処する新しい道を見出そうと試みている。
日々どのように行動すればよいか,何に気をつけて生活すればよいのかについて,懇切丁寧に述べられているので,家庭に一冊常備し,日ごろ参照することによって,より良い生活を送れるようになると思った。
いろんなことを考えさせられる内容となっている。