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病が語る日本史 (講談社学術文庫)
 
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病が語る日本史 (講談社学術文庫) [文庫]

酒井 シヅ
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

古来、日本人はいかに病気と闘ってきたか。 縄文人と寄生虫、糖尿病に苦しんだ道長、ガンと闘った信玄や家康……。糞石や古文書は何を語るのか。〈病〉という視点を軸に日本を通覧する病の文化史・社会史。

内容(「BOOK」データベースより)

古来、日本人はいかに病気と闘ってきたか。人骨や糞石には古代の人々が病んだ痕が遺されている。結核・痘瘡・マラリアなどの蔓延に戦いた平安時代の人々は、それを怨霊や物の怪の祟りと考え、その調伏を祈った。贅沢病といえる糖尿病で苦しんだ道長、胃ガンで悶え死にした信玄や家康。歴史上の人物の死因など盛り沢山の逸話を交え綴る病気の文化史。

登録情報

  • 文庫: 336ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/8/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061598864
  • ISBN-13: 978-4061598867
  • 発売日: 2008/8/7
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By kewpie VINE™ メンバー
形式:単行本
人は必ず死ぬ。医療はこの大法則への、負けると決まった抵抗である。医師は決して勝つことのないこの戦さを、大昔から営々と戦ってきた。そしてようやく近代に至って、有効な薬物・麻酔・手術といった武器を手に入れ、局地戦のみなら勝利することもできるようになった。打つ手のなかった時代に比べ、病いとの関係において現代のわれわれは確実に幸福になった、はずなのである。しかし昨今、医療不信は日々増しつつある。医者は治して当たり前、もっともっと安全に快適に、という止めどない要求に、医療はこの先耐えられるのか?医師が聖職であった時代、むしろ人は医療の恩恵を、より深く感じることができたのではなかろうか?

おおらかな(ときに文法的に間違った、あるいは「昭和65年」なんて表現も出る)文章で、ともすれば資料の考証にとらわれ無味乾燥になりがちな内容を、興味深く一気に読ませる一冊。原典を参照したい箇所がいくつもあったが、引用文献との対応が明示されておらず、この点が惜しまれた。

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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ポチR トップ50レビュアー
形式:文庫
考古学や歴史の本をあれこれ読んでいながら、案外さらりと流していたのが「病」について。

この本では縄文時代から平安時代、鎌倉時代に室町・戦国、江戸時代の伝染病、悪性腫瘍、生活習慣病、眼病、寄生虫が引き起こす病について詳しく書かれている。治療法がほとんど確立されていなかった当時、健康で長生きすることがどれだけ難しかったかあらためて思い知った。ぜひお勧めしたい1冊。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
著者の坂井シズ先生は,医学部を出られ「医史」を専門とされた開拓者である。レビュワーは坂井先生(順天堂大学名誉教授)とは面識がないが,医学史には興味を持ち続けていた。
本居宣長の長子である春庭は宣長を期待を受けた逸材であるが,20歳頃から視力が低下し,32歳で完全に失明する。春庭の著「詞八衢(ことばのやちまた)」「詞通路(ことばのかよいじ)」は,それまで,動詞と形容詞の区別すらおぼつかない状況であった日本語文法,就中,用言研究上の功績が指摘されている。宣長は春庭の目の病を治すべく,全力を尽くす(足立著「やちまた」に詳しい)。
前置きが長くなったが,当時の日本の眼科術は長崎の西洋医術に勝っていた状況が指摘できるが,坂井先生の本書にもこのことが丁寧に触れられている。200年以上も戦乱の無い歴史として世界史に誇れる「江戸時代」には,どんな「やまい」や「えきびょう」があり,人々はどんな「やまいかん」をもっていたのか,本書が明解に説いている.これらは本書の内容の一例である。
従来の記述歴史には重要な歴史的人物の病没については詳細には顧みられなかった傾向がある。本書では,一般に馴染みある歴史的事項について医学的所見から,1)日本人と「やまい」との関係,2)「やまい」から見た日本歴史,について,時系列とともに書かれている。
多くの人々に読んでもらいたい書物の一つである。
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