この第三巻でこの作品も転機を迎えたようです。
今まで見え隠れしていたセンパイやシンクロニシティの存在が明かされたりと、物語として一気にここから加速しそうな予感。
そして新キャラの美玖がとてもこの作品の雰囲気にあっていて、志甫との対比もいい。
一兎と志甫にもケリをつけ、この先の憂いを絶ったのがよかった。
登場人物たちの葛藤も掘り下げているので、よりこのシリーズを読んできた読者はこの作品の世界観を知れる一冊だろう。
ただ不満があるとすれば、主人公の一兎のスペシャル・ショットを使いにくい能力にしたのはどうなのだろう、と。
一兎も使いたがらないし、他のフライトの面々が補っているので必要性がまだ感じられないが…。
個人的にはアホの子に磨きがかかって、とても楽しませてもらっている。
普通に読んでいて楽しいし、登場人物たちの葛藤に考えさせられる面もあるが、一番怖いのは世界観が広がり過ぎて収拾がつかなくなることか。
この作品だけなら星四つの評価だが、乾燥者と夜警同盟に少なからず今後の不安を感じてしまった。
この設定でトンデモ系の物語になっていかないように願うばかりだ。