単なるTVのショーだとすればそれほど問題はないのだが、近年のオカルトブームにはあたかもそれが存在するかのように、演出なのか本気なのかはわからないが、娯楽番組では取り上げられている。
たぶん視聴率を上げんがためのことだとおもうが、これが「やらせ」や「科学の否定」として問題にならないことがおかしい。
TVドラマでは「このドラマはフィクションであり・・・」というキャプションが流れるが、忘れかけると必ずや放送されるこの手の番組にはいままでこんなキャプションが流れたことはない。
何かの陰謀が働いているのか、それともこれらの影響で民衆を騙さなければならない何かがあるのかと勘ぐりたくもなる。
本書は「科学者」である大槻義彦氏が、この手のオカルトは「ウソ」であると鮮やかに暴いてくれている、ほんとうに頼りになる書だ。
もちろん科学で証明されていないことは山ほどあるし、人間生活において科学が絶対万能であるとは言い難いこともある。
科学は万能ではないから、複雑な現象などはこれからの研究課題として取り上げるべきとしている点、また、オカルトでない宗教的なものへの肯定など氏の科学者としての姿勢にあらためて感服した。