疑似科学を3種類に分類するという考え方は面白い。しかし、その他の点では類似の本の内容の寄せ集めで、著者による深堀りが見られない。また、この本自体に、「疑似科学」の観点からつっこみどころが多い。
著者は、「疑似科学」の例をいくつか提示するが、深い考察はしておらず、怪しい商売のウワサ話程度のコメントがされているのみ。たとえば、水ビジネスのやり方について記述されているが、その出典が示されておらず内容の正しさを確認できない。これは科学者がやるべきことではない。また、自殺サイト等の有害サイトの存在をあげて、ブログの負の側面を強調する。しかしながら、数百万(それ以上?)が利用しているというブログの母集団数から考えれば、統計上有害サイトの割合は非常に小さく、その存在を持ってブログ文化を非難するのは、著者が「思考バイアス」を持っていることを示している。
結果的に著者は、人間が完全に合理的・科学的にはなりえないことを身を挺して(?)伝えている。