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疑似科学と科学の哲学
 
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疑似科学と科学の哲学 [単行本]

伊勢田 哲治
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

毎日新聞・書評(小西聖子氏)01/19/'03

「すごく親切に書かれた入門書である」(小西聖子氏・毎日新聞書評01/19/'03)

内容紹介

占星術、超能力研究、東洋医学、創造科学・・・・・・これらはなぜ「疑似科学」と言われるのだろうか。はたして疑似科学と科学の間に線は引けるのだろうか。科学のようで科学でない疑似科学を考察することを通して、「科学とは何か」を解き明かしてゆくユニークで真っ当な科学哲学入門。

登録情報

  • 単行本: 282ページ
  • 出版社: 名古屋大学出版会 (2002/12/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4815804532
  • ISBN-13: 978-4815804534
  • 発売日: 2002/12/10
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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38 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 科学とは何か・哲学とは何か, 2005/8/16
レビュー対象商品: 疑似科学と科学の哲学 (単行本)
科学的方法論・あるいは科学哲学に関する良書。

ベイズ主義に立ち、線を引かずに(疑似科学と科学の)線引き問題を解決する、
という姿勢はさほど目新しくもないが、そこに至る過程はエキサイティング。

本書がほかの類似書と決定的に違うのは、
ほかの類似書が、~という疑似科学はなぜニセモノなのか、と
結論ありきで話が進んでいくのに対し、
本書は疑似科学と「されている」理論と正統派理論は
どこが・どれくらい違っているのだろう?というスタンスを取り、
結論を最後まで留保する点である。

答えを出すのではなく、考える過程が大切、という著者の主張がそのまま表れている良書。

また、本書を読むと、血液型性格診断を「信じるか」「信じないか」
という問題設定が少なくともベイズ主義の観点からはミスリーディングであることがよくわかる。
☆5つ

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37 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 入門書としても専門書としても良書, 2003/5/2
レビュー対象商品: 疑似科学と科学の哲学 (単行本)
 入門書としても読めると同時に専門書としても一定のレベルを保っています。今まで提案された科学哲学のテーゼをとりあげ、これを実際に存在する疑似科学と科学の判定に有効か否かということで検証する、といった議論の進め方で話が進んでいきます。著者が言うように、可能な限り専門知識なしに読めるように工夫されています。

 またこうした入門書としての気配りがあると同時に、専門書として一定のレベルを保っています。私はこの手の本を何冊か読んだのですが、ポパーとクーンの関係が今ひとつすっきりと理解できませんでした。しかし、この本のおかげでこの2者の長所・短所がずいぶんとすっきり理解できました。

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24 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 生きている科学哲学, 2006/6/22
レビュー対象商品: 疑似科学と科学の哲学 (単行本)
職業哲学者の中には、「科学哲学」科に身を置きながら、勝手に科学哲学を殺してしまう人達がいます。そういう人達によれば、科学と非科学の境界問題に代表される科学哲学の基本問題は「死んだ」論点であり、もはや議論の対象にならないのだそうです。だったら潔くポストを返上すべきじゃないかと私などは思うのですが、そうせずに趣味の赴くまま関係ない問題を論じていたりするから困ったものです。

本書を読めば、そうした人達の言うことが、したくない仕事をしないための言い訳でしかないことが分かるはずです。アメリカでは学校で進化論への対抗理論を教えることの是非が重要な政治上の争点となっています。代替医療に対して公的医療保険からの支出を認めるべきかどうかは日本でも議論のあるところです。科学哲学は、こうした現在正に争われている課題に対して解答ないし解答の見通しを与え得るという点で、優れて実際的な意義を持つ学問分野なのであり、境界問題に代表される科学哲学の基本問題は、今後も問われ続けなければならないのです。

相対主義者の道具にされたり、分析哲学者の避難場所にされたりと、日本における科学哲学の歴史はあまり幸福なものではありませんでした。科学者が科学哲学に対して抱くイメージの悪さもこの辺の事情に由来する部分が大きいように思います。本書は、日本でもハードコアの科学哲学に真剣に取り組む人が出てきたことを示すものとして、記念碑的意義を持つと言っても言いすぎではないでしょう。
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