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異端の民俗学
 
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異端の民俗学 [単行本]

礫川 全次
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

農耕民の民俗研究に焦点を絞った柳田民俗学も、その出発点では山人やサンカ、被差別民の世界をフィールドにおさめていた。柳田が放棄したそうした対象に大胆に取り組んだ8人の先達の業績を追い、民俗学の新たな可能性を示唆する画期的なドキュメント。

内容(「MARC」データベースより)

山人、サンカ、被差別民…。柳田国男が放棄した対象に大胆に取り組んだ喜田貞吉ら8人の先達の業績を追い、民俗学の多様性と新たな可能性を示唆するドキュメント。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2006/4/21)
  • ISBN-10: 4309224512
  • ISBN-13: 978-4309224510
  • 発売日: 2006/4/21
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 145,867位 (本のベストセラーを見る)
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By 路平
形式:単行本
日本で民俗学の大家と言えば柳田國男が真っ先に登場するでしょうが、この本は題名通り柳田以外の民俗学者を扱った、異例とも言える異端の書です。

柳田が断念してしまった非常民・賤民研究や差別問題など、境界線に居続けた人々の研究を追求し、柳田民俗学の影に隠れて全うな評価を受けてこなかった研究者達八人の紹介です。

一人一人どんな人物でどんな研究をしていたか解かりやすいですが、如何せん紹介程度に止まっているので、研究者達の学説を詳しく知りたいのなら彼らの著作を紐解いてみるしかないでしょう。

柳田派以外の民俗学者を知る入門書としておススメします。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
自身が異色の民俗学者である礫川氏が、柳田国男と初期柳田民俗学の流れをくむ異端の民俗学者たちについてまとめた本。1章が1人にあてられており、礫川民俗学の現時点での集大成ともいえる本である。
全体的に、著者の今までの著作の要約になっている感は否めず、例えば福沢諭吉であれば『知られざる福沢諭吉』、三角寛であれば『サンカと三角寛』をそれぞれ一読することをお奨めする。
そのうえで、個人的には柳田国男(序章)と三角寛(終章)を興味深く読んだ。
柳田の山人論を理解するキーワードとして、著者は「隘勇線」という言葉に注目する。これは、植民地・台湾の統治用語で帰順した部族と敵対する部族との境界線を指すことばであった。
柳田は日本本土にも隘勇線概念を援用して、人里と異境との境界の向こう側には今もなお、先住民族の末裔たる山人や漂白民・サンカが生息していると考えた。
それは、いうなれば日本国民が共有していたある種の共同幻想だったのだが。
外国からの圧力によって、急速に近代国家となった日本では、容れ物こそネイションと言えるものが整ったが、そこに入る中身--国民は旧来の文化を引きずらざるを得なかった。そこに、共同幻想が入りこむ余地があった。
一方、現代に生きる我々が共同幻想に惹かれる理由は何なのだろう。あまりにクリーンで安定した現代に生きるからこそ、自らのルーツを探し、生きる指針としたいからだろうか。
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