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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
題材と糸口のセンス、アプローチの冴え,
By マキバ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 異界歴程 (単行本)
とても評判になった本だけれど、ようやく縁があって一読しました。菊池山哉と白山信仰を追うという大きな目的のもと、松江(ハーン) 、青ヶ島(徐福と為朝)、岡崎(菅江)、名瀬(平家伝説)……などなど列島各地のフォークロア的歴史ネタを独自に拾ってきて面白く味つけを加えて示してくれる。とくに坂城の旧鼠宿をめぐる話は、話芸もあいまってちょっとしたオオナムチをめぐる推理劇だ。本人曰く「大風呂敷」だがとても惹かれる。 圧巻は第七話の「影の一族」。 鎮魂呪術の部族・遊部(あそびべ)を糸口に、古代のもがりや葬送についての考察が進む。 巻末の谷川健一との対談で、「掘り下げ」もあるし「動き(臨場感)」もある内容だと谷川氏が褒めているのは仲間褒めではなくて本音だと思いました。ちょっとした細部の糸口から大きなお話に持っていくタイプの論考は、センスがなければできないもの。 日本じゅうにこういう賢明な研究者が多ければ、もっと日本列島の歴史の謎は解けているのにと思いました。 他の著作も読んでみたいと思わせれます。
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