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異星人の郷 上 (創元SF文庫)
 
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異星人の郷 上 (創元SF文庫) [文庫]

マイクル・フリン , 嶋田 洋一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

1348年のある晩、ドイツの深い森にある小村を異変が襲った。奇妙な光と障気。屋根が吹き飛び、火事が起きた。人知れず果たされたファースト・コンタクトを描く感動作。

内容(「BOOK」データベースより)

14世紀のある夏の夜、ドイツの小村を異変が襲った。突如として小屋が吹き飛び火事が起きた。探索に出た神父たちは森で異形の者たちと出会う。灰色の肌、鼻も耳もない顔、バッタを思わせる細長い体。かれらは悪魔か?だが怪我を負い、壊れた乗り物を修理するこの“クリンク人”たちと村人の間に、翻訳器を介した交流が生まれる。中世に人知れず果たされたファースト・コンタクト。

登録情報

  • 文庫: 349ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2010/10/28)
  • ISBN-10: 4488699014
  • ISBN-13: 978-4488699017
  • 発売日: 2010/10/28
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 90,460位 (本のベストセラーを見る)
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ペストが猛威をふるう中世ヨーロッパ(SFに登場する中世ヨーロッパと言えば「ペスト」と相場が決まってます)に異星人の宇宙船が座礁(?)したところから始まるファーストコンタクトもの。科学技術が発達した現代ではなく、キリスト教が支配する時代にファーストコンタクトがおきたらどうなるか。これだけで勝ったも同然の設定なんだけど、これに、数少ない資料から当時のようすを再構築するという現代視点のストーリーがからむ。

上下巻の上巻は、異星人と人類の交流をじっくり描く。じっくりすぎてジリジリするほどだし、現代パートが絡んでるんだか絡んでないんだかよくわからない。正直「失敗したかな」と思った。が、ファンタジー耐性の低い異星人たちが次々とキリスト教に帰依し始める中盤から、がぜん面白くなってくる。といってもギャグに走ることなく、そして言うまでもなくペストが登場することでむしろシリアス極まりない展開になり、最後は中世と現代の間で別々に展開していた物語がカチリとはまる。ああ、これがSFの快感というものですよ。

なんかね、いろいろなものが実にバランスよく配置されているのがいい。圧倒的な科学力を持つ異星人と数で勝る人類の力関係が醸しだす緊張感、インテリで自由な思想の神父と真面目で敬虔すぎる修道士の関係、理論物理学者と歴史研究者のカップル。水と油のような組み合わせが反発しつつ引き合って、物語に深みを与えている。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Coffey man トップ500レビュアー
ファースト・コンタクトものなのですが、時代設定が中世ドイツというのが個性的です。中世の時間間隔で物語が進行しているようで時間がゆっくり流れていきます。それゆえ最初に異性人を受け入れたディートリッヒ神父と異星人の交流が細やかに描かれています。私たち日本人にとって中世ヨ−ロッパは最もなじみのない時代なのではないでしょうか。それゆえ偏見も多く、誤解している部分が多いと思います。本書では、ストーリー部分以外は文献を参照してできるだけ忠実に描かれているそうなので、中世ヨーロッパ、特にキリスト教徒の生活や思考を知るという意味でも価値のある作品になるのではと思いました。

中世という時代だからこそ実現した比較的友好的なファースト・コンタクトではありましたが、中世であるが故の悲劇も終盤になって起こってきます。ひるがえって、もし現代に同じ状況で異星人が漂着したら、まったく違った物語が展開されるのでしょう。

あまり想像したくない結末になりそうではありますが・・・
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
14世紀のドイツの小さな村に、異星人が漂着するという事件から物語は始まる。
バッタを思わせる悪魔のような異形の存在に戸惑いながらも、ファーストコンタクトを果たす中世ドイツの人々。また、こちらも戸惑いながらも、人類と接し、なんとか故郷の星へと帰る術を探そうとする異星人。
この接触、交流の過程がとても面白い。中世の宗教観が色濃く、そのなかで異質なものをどう受け入れていくのか、という面白いテーマ設定になっている。

下巻が非常に楽しみだ。
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