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だが、これら惑星にも増して興味深いのは、科学者たちの闘い、ドラマである。1990年代前半、太陽系外の惑星を探す試みがことごとく失敗し、惑星物理学は白旗を掲げかけていたという。世界最高の知性たちが繰り返した失敗、彼らは宇宙、異界を探しながら、無意識の前提として「地球/太陽系に似た惑星」をおいていた。まさしく「異形の惑星」は異界のものとして、彼らの意識の外にあったのだ。「宇宙、星々を追い求める彼らこそ、実は最もこの地球に依る人々であった」こと、本書の最大のヤマ場はここにある。
本書後半、井田氏は地球型惑星の存在する確率をめぐって筆を進める。「地球は決して奇跡の星なんかではない。」惑星物理学の最前線に立つ筆者もやはりまた、地球への想いにとりつかれた一人であったのだ。
5年後、あるいは10年後、井田氏にはぜひ「なぜ地球なのか」、天文学者!たちを突き動かす地球への想いそのものをめぐって、再度このテーマを上梓してほしいと思う。
その議論は、われわれ人類とは何なのか、
そしてどこへ行こうとしているのかを考えさせ、
知的興奮を覚えます。
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