ここには、日本のゆゆしきカイシャ事情が赤裸々に描かれており、会社勤めの経験がある人ならどのシーンも想像はたやすく、かたはらいたい思いである。しかし、どんなイジメにあっても、プラス思考であっけらかんと乗り越えるアメリーの姿は痛快。日本への深い愛情と日本女性への敬意を込めながら、矛盾だらけの鉄の掟がまかり通るカイシャの病みを浮き彫りにする。そして、その病みを意識することが大事だとし、読者にカイシャのシステムを考え直すきっかけを与えてくれるのだ。
著者はこの本の元となる勤務体験を日本でした後、フランスでデビュー作『殺人者の健康法』(文芸春秋刊)を発表し、絶賛を浴びる。以後、次々に小説を発表。「アメリー旋風」を巻き起こし、いまやテレビ、雑誌などで引っ張りだこのマスコミの寵児である。本書は初の自伝的小説で、栄誉あるアカデミー・フランセーズ小説賞を受賞した。フランスで50万部のベストセラーとなり、中国や韓国、アメリカなど世界で翻訳刊行中。日本の会社員、必読の1冊だ。(鹿野育子)
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著者の最新作は、著者の日本で過ごした幼少時代の話で、いかに著者が日本を愛しているかが伺える作品で、フランスでは既にベストセラーになっているらしい。その最新作の日本語版の出版の今から楽しみだ。
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