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畏るべき昭和天皇 (新潮文庫)
 
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畏るべき昭和天皇 (新潮文庫) [文庫]

松本 健一
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

代表的日本人100人を選ぶ座談会で、昭和天皇を「畏るべし」と評した著者。二・二六事件、第二次世界大戦を経験した人物は、如何なる思いでその座に就いていたのか。北一輝との関係、「あっ、そう」に込められた意味、「天皇陛下万歳」と死んでいった三島由紀夫への思いなど、今なおベールに包まれた素顔を探る。日本人の根柢をなす、天皇制の本質にまで言及した、著者渾身の論攷。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

松本 健一
1946(昭和21)年群馬県生れ。作家、評論家。東京大学経済学部卒。現在、麗澤大学教授。評論、評伝、小説など多方面で執筆する。『評伝 北一輝』等で、2005(平成17)年度の司馬遼太郎賞と毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 422ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/12)
  • ISBN-10: 4101287325
  • ISBN-13: 978-4101287324
  • 発売日: 2010/12
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
畏るべきとは、二・二六事件という一種の革命を鎮圧し、マッカーサーを押し返し、三島由紀夫の自決を黙殺したこと、ひたすら国民の声に耳を傾ける「無私」の存在として自己を規定した天皇の孤独な戦いを指す。特に戦前は明治天皇の時代のような人材に恵まれず、能吏(東条英機)や、政治的実力に欠け、責任回避に走る重臣(近衛文麿)しか周囲にいなかったのだから(マッカーサーに責任をとると断言した天皇と何と対照的か)。

平和志向の天皇が、立憲君主制の枠を踏み外した過去の反省から、政府・軍部の決定に拒否権を発動し得なかった太平洋戦争開戦時の苦悩は察してあまりある。そして統帥権という魔法の杖。満州事変ではそれを活用した石原莞爾が同じ道具のため日中戦争拡大を阻止できなかったのは皮肉だ。

映画「太陽」に描かれたように、外国の短波放送で情報を収集し、鋭い論理で軍部・政府首脳に下問する姿からは賢明さを感じる。そして二・二六事件関係者の子息に優しく接して心の刺を抜こうとする。天皇の国家という観念からは自由になれなかったが、「政治を超えた虹」たらんとした姿勢はよくわかった。

雑誌の連載をまとめているので、事件の時間順ではなく、少し読み辛い。

それにしても、昭和は遠くなりにけり。
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53 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
タイトル通り、昭和天皇の経歴や生涯を連綿と綴るわけでなく
二・二六事件での断固とした天皇陛下のお気持ちや
大戦前、後での御聖断など、周囲の政治家や官僚の考えや常識を
超越した昭和天皇の畏るべき存在感に着目した本です。
即位後、周りが神と持ち上げる中、冷静に人間天皇に根差した
視点を失わなかった昭和天皇の御心境を丹念に綴った物語です。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By フィラデルフィアン VINE™ メンバー
形式:文庫
知っているようで、知らない昭和天皇の姿を描きだした本です。昭和天皇が何を考え、何を思い、どうふるまったかについて、その実像に迫る本だと思います。日本人なら、外国人の押しつけの天皇像ではなく、真の姿を理解しようとすることが必要だと思います。そういう点で読むべき本の一つだと思います。著者は、昭和天皇をとても肯定的に考え過ぎている傾向は感じますが、それも一つの見方として、知るべきだと思います。この本を含め、実像に近付くことこそ大事だと思います。終戦の詔書、人間宣言、2・28事件の処理など詳しく取り上げられています。また、太平洋戦争前・中の政治体制、天皇の位置付けなどもとても詳しく論じられています。良い本なので、星5つです。
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