2005年の12月に八王子美術館へ見に行った展覧会の画集。あれは最も夢中になった展覧会のひとつだった。会場を歩き回り、気に入った作品を何度も何度も、見続けた。なんという、生きた絵だろう。
本書を眺めながら再びホルストヤンセンに揺さぶられる。
人物画、自画像、風景画、静物画、絵はがき、初期の版画作品…この画集は少ないページ数のなかに膨大な作品を残した彼の、趣の異なる良作をバランスよく収めている。日本で彼の画集を収集することはその稀少性と高額のために困難だが、本書は価格と内容、共に申し分ない。
また、本書に収録された文章もヤンセンの人物に迫るものが多く、好ましい。