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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
吹き溜まりの居心地の良さ,
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レビュー対象商品: 町でいちばんの美女 (新潮文庫) (文庫)
本書には30編ほどの短編が納められている。主人公は概ねブコウスキーをモデルとした誰かである。しかし実体験をベースにした私小説の類とは異なる。本書に描かれているのは、類い稀なる想像力が作り上げたアレな世界だ。表題作の「町で一番の美女」は若い美女の狂気が、破滅に向い暴走する作品だ。話の筋自体はありふれた内容ながら、感受性を突き刺す鮮烈な表現で、何とも言えない悲しさが後に残る秀作に仕上がっている。 「町で一番の美女」は、表題作に成るくらいで作者も気に入ってるのだろうが、他の作品と比較すると例外だと思う。他はふざけ過ぎてアレな展開を示す作品が多い。 例えば「15センチ」はある女にほれた主人公が、女により段々と小さくされる話である。しかしなぜか15センチで止まる。15センチでわかる人もいるかも知れないが、女の目的はとても下品である。卑猥さと残酷さを可愛らしく描くウケ狙いの作品だ。 「よくそんな方向に話が飛ぶな。」とブコウスキーの創造力には感心する。あなたが良識のエッジを好む読者なら、きっと楽しんで読んでいただける。 本書の登場人物は、町で一番の美女や一番のブ男。売女にヒモに狂女に、競争に敗れた負犬や、女を殴る男やアル中や犯罪者や性格異常な人などである。 上品なヒューマニストが真っ先に切り捨てるような、これらの人々に対してブコウスキーは優しい。ブコウスキーは拒否せず無視せず、吹溜まりの世界に彼らの居場所を描く。 評者のような(割合まともな)読者にとっても、この吹溜まりの世界は嵐を避け窪地に逃げ込んだような居心地の良さを感じる。 多少誉めすぎたと思うので最後に少々バランスを取る。 男の劣情を引く女性の順番として一姦二狂三娼という言葉がある。一番が他人の妻で二番が狂った女で三番が娼婦だという意味だ。ブコウスキーの作品に登場するのその手の女しかいない。 劣情のない読者にはお勧め出来ない。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ちゃんと文学している,
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レビュー対象商品: 町でいちばんの美女 (新潮文庫) (文庫)
バロウズは駄目だった方にも、こちらのブコウスキーの著作ならいけるかもしれない。なぜなら、ブコウスキーの短編小説はすべてどうしようもないプロットでありながらも、ちゃんと文学しているから。 人の生き方というのを考えさせられます。 ぜひ読んでほしい一冊。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いい男だなー,
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レビュー対象商品: 町でいちばんの美女 (新潮文庫) (文庫)
衝撃的な一冊でした。アウトロー。ばかばかしい。美しい。そしてその切ない美しさは驚くほど淡々としている。ブゴウスキー自身も何かで、「日本の女は昨日も今日も明日もある。しかし、アメリカの女には今日しかない。」と書いていましたが・・。まさにそれがブゴウスキー。 ドライなアメリカが生んだ飲んだくれ作家。ブゴウスキー。アメリカが生んだ偉人。ドライなアメリカが生んだ稀有な文学者。いいアメリカの風景を象徴している文学者。そして世界に通ずるいい男。
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