元船乗りの80才のジムが8才の少年デリーに昔の体験談を語る物語。小学生の時に読んだ時は、面白いと思わなかったけれど、40数年ぶりに読み返して、予想外に面白かったので驚きました。
ジムの少年時代、マメ畑をあらす鳥を追い払っていた時、小さくなってカラスに狙われた話。大ダコに引っ張られて、海の底でなまずの女王に会った話。霧の海を泳いでたどり着いた島で、王様にされ、浦島太郎のような歓迎を受け、危うく船に戻れなくなりそうになった話。ペンギンのおくさんにされ、その後、氷のほら穴で迷った時、そのペンギンに救われた話。船を飲み込もうとする巨大な波にかん油を投げたら、波がしっぽをまいて逃げ出した話。土星が地球の月にこちらに来るよう呼びかけたため、月が動き、地球がばらばらになる危機をガリレオが救った話。巨大な海ヘビの頭をなでたら、「他の部分もなでてくれ」と次から次へと出してきて、ヘトヘトになった話。チンパンジーに服を取られ、クラゲを飲み込んで声が出なくなったため、仲間からチンパンジー扱いされた話…と、奇想天外な話ばかりなのですが、それでいて上品で落ち着いた雰囲気があるのです。ジムの誕生日のお祝いに、デリーの家族がジムを海に連れて行くラストも良かったです。
学研版、童話館版、どちらの挿絵も良いので、両方購入しました。