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男読み源氏物語 (朝日新書)
 
 

男読み源氏物語 (朝日新書) [新書]

高木 和子
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

『源氏物語』は極上のミステリーである。人脈と情報戦で政治力を駆使し、手紙と和歌と巧みな会話で人の心をつかみ、恨まれずに別れる。人生の達人・光源氏を通して描かれる、隠された真実とは。驚きの深読みが堪能できる、大人のための入門書。

内容(「BOOK」データベースより)

人脈と情報を駆使して出世競争を勝ち抜く。逆境で友情と忠誠心をしみじみ感じる。もつれた愛は、恨まれずに終止符を打つ。交わされなかった和歌が語る、愛の濃さ…。「書かれざること」を通して、物語が伝えたかった真実とは。まるで騙し絵のような、ストーリーの多重奏。確かな研究成果に支えられた、驚きの深読み。

登録情報

  • 新書: 250ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2008/7/11)
  • ISBN-10: 4022732237
  • ISBN-13: 978-4022732231
  • 発売日: 2008/7/11
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 330,019位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
「源氏物語」は、平安時代の公達が美貌と巧言とで次々に女性を誘惑し、遍歴することに生きがいを感じる反社会的な男の物語である、と長い間思っていた。この本の読後、重くて痛いアッパーカットを食らった気持だ。
「源氏物語」は、人生のすべての事柄を「恋」の物語に仮託して香り高く雅で様々の人間たちを描いたもので、主人公の光源氏は粗削りだけれども、人間としての基本や根幹はしっかりできており、今時のできる男と良く似ている、のではないか。
ふと思えば、僕らの現実の生活や世相、その背景にある人間関係を描いていると思われる箇所も随所にあるようだ。人生を切り拓くことも学べる源氏物語、であることを本書から学んだ。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
カトリーヌ・ドヌーヴは「人は失敗した分だけ賢くなれる」と語った 大女優からのファンへの激励と思いたい 千年前に紫式部は書き残すべきことが選べた
本書は桐壺帝 光源氏 夕霧が三代にわたって すぐれた政略家であることを教えてくれた
六条御息所が姫を光源氏に託したり邸を光源氏に継がせたり 光源氏もまた実母をさいなんだ
女の孫に娘の明石の姫君を嫁がせたりと 子や孫の代まで恨みは引きずらない
平安朝の宮中では 何人もの思惑を調整したり 調和を乱さない大人を支持していく成熟に達していたのだろう ひねくれ者と悪女呼ばわりされることの多い紫式部だが 本書は桐壺帝の光源氏への父性愛(光源氏の不義の子を皇位につけることで光源氏を本当は天皇にしたかった秘めた望みを果たした) 光源氏は皇統に生まれながらも実家がないも同然の女たちを養い
「六の宮の姫君」にはしなかったと指摘してくれた
 やはり現代も恋愛も生活も何が備わればみたされるかは自分次第なのだ
良妻賢母が説教っぽくなく生き甲斐をまっとうするという場面も多く 信頼される自分の育て方も 女性週刊誌的な読み方もできて 絵画の題材となる情動の強さと情景の美しさがそろった事件も提供するという多方面に活きてくる源氏物語
しかも「自分は誰?」と叫びたくなる人物と状況の多さ 自意識への揺さぶりと最善の自己主張への模索が千年前の日本で着想されていたとは 自意識は忘れた方がいい形をとることも多い  史記も日本書紀も古事記も万葉集も自意識の規範性を整理するヒントなのだろうか?
何世紀も考察しても飽きられない古典は 夢を宿し 真理をひらめかし 無私の美しさも
魔性の海千山千も問いかけるという設定になっているのだ
 長い間 源氏物語は当時の娯楽 無常観 古代風の限界に封じ込められた世界にすぎないと
思っていたが 本書は現代的でもある 出世の条件 秘するが花 多義性など
光と深みのある読み方を示してくれた
 次は式子内親王と藤原定家の研究が進むことを期待する
愛されるから歌人になるのか 孤独だから歌人になるのかというテーマの続きだと思うし
師弟愛 ライバル愛 内親王の誇り 地位と立場が生んだ情熱の暗号が明月記などに
あるのなら 二十一世紀になっても 世界的に見ても 貴重な論点である
式子内親王は斎宮か斎院だった時期があるそうで その後
後白河法皇の血が争えないさまは 多方面で
現代に響く作品になると思う
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形式:新書
かつて「新進気鋭」の源氏研究者だった女性の著者が
「男読み」というのであるから、一条天皇が、
「日本紀をこそよみたるべけれ」という評したように
硬派の政治フィクション小説として『源氏物語』を・・・
という勘違いというべき期待は、しっかり裏切られた。

それにしても若者向けの言葉づかいには閉口した。高校生あたりを
対象に想定したものか?これでは教養講座のおばさま方には受けないだろう。

源氏物語を扱った、類書はみんな、この書と同様の口吻で
親しみ易さを狙っているのだろうが、・・・

あいかわらず源氏物語を人生の啓蒙書や道徳書・教訓書のように読む
読者を、現代にも量産し続ける一助になる一冊。

読了後、本居宣長の仕事はなんだったのかを再考させる契機
にもなったので星2つ。
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