最近、マンガ全般から、キャラクターや展開に
粘り強さが感じられなくなった。
葛藤は単純に解決され、新たな葛藤が生まれ、また解決され、
消費されたあげくに行き詰ると捨てられる。
それが悪いとはいわない。
しかし、なんだか物足りないのも事実だ。
サラダばっかり食べてるみたいで。
たまには脂っこいものも食べたい。
そこでこの「男組」を読みたい。
納豆を三万回くらいかきまわしたような、
コレステロールがものすごく高そうな、
常軌を逸した粘り強さとカロリーの高さが、
これでもかこれでもかと繰り広げられる。
この物語は、「大衆はブタだ!」と言い放つ神竜剛次と、
正義に燃える流全次郎の執念に満ちた戦いを描いた大河ドラマだ。
感動的なのは、敵役である神竜が徹底的に強いことだ。
並のマンガであれば、ここで決着が着くだろう、というところで
神竜が逆転勝利する。そして、神竜側に、敵に回すと実にイヤな部下が増える。
そして、流がそれに敢然と立ち向かう。
この血みどろの戦いの連鎖を読むのは、正直、疲れる。
疲れるが、読むほどに精神的な筋肉がついていくような、
心地よい充実感を感じる。
いい年をして、私は、この物語のラスト近くで、
思わず号泣した。感動するとは思ったが、まさか号泣するとは思わなかった。
自分自身を照らし合わせ、自分にないものがここに燦然と輝いているからだろう。
私は、「男組」より先に「野望の王国」を読んだが、
こちらのほうが好みだ。「正義」があると、安心して読めるからだ。
あとがきを書いている方々が、ことごとく、
流全次郎の真似をして、手錠をはめて生活したことがあるというのも面白い。
このマンガを読んでしまったら、絶対に、なんらかの形で影響を受けるって!