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76 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
男の残酷な一面,
By ほっぷにくにく (北海道札幌市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 男性不信 (本人本04) (単行本)
魅力を感じない異性に対して冷淡な男たち。モテはやされる女性にはチヤホヤとサービスするが、魅力を感じない女性にはボロクソに扱う男性のいい加減さがこれでもかというほど書き綴られている。学生時代に誘われた合コンで、カラオケの支払いを女性陣営に多めに請求しサッサと帰る男たちの話など、男性が読んでも心が痛み泣けてくるエピソードのオンパレード。 著者の池松江美さんの半自伝的小説ということだが、小説のなかでもハイクラス願望やセレブ嗜好など、辛酸なめ子として活動している時に書かれているようなものが感じられファンとしては嬉しかったり。 男性には痛い話ばかりなので、男性にこそ読んでほしい作品だ。読後、女性の取り扱い方に変化が現れるのではないだろうか。男性への怨念がたっぷり込められているが、結局は理想の男性像を追い求めていたりと男性を見限らないようなところがあるのも男性としてホッとさせられる。私は自分の身の回りの女性たちと、どのように接しているか反芻しながら読んでしまった。 今の時代はモテなければ人でなしみたいな風潮になってきているが、こんな男どもにモテてもしかたねぇよと女性達は思ったりしているのではないだろうか。それくらいに男性は自分を見ようとはせず、女性の品評ばかりしたがる。 男どもよ己を知れ!そして磨け!という尻をぶったたかれる思いがした。 男性にこそ読んでほしい作品です。オススメ!
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
男という獣について,
By
レビュー対象商品: 男性不信 (本人本04) (単行本)
大塚美容形成外科のCMに、物議を醸した「私の胸がもう少し大きかったら・・・、私の目がもう少し大きかったら・・・私の鼻がもう少し高かったら・・・世界が少し、変わるかもしれない。」という名台詞があるが、これはある意味で真理をとらえているのかもしれない。例えば、大学時代の就職活動を見てみろ。明らかに可愛い学生から先に内定をもらっていく(売れていく?)ではないか。面接官も、そりゃ体面上は平等を装うけど、内心では毎日机を並べて働く部下の社員は、うら若き美女であって欲しいと願うのが男の性。就職試験の内実なんて、限りなく黒に近いグレーである。いくら男女平等が叫ばれたとて、所詮この世は男性社会。だからこそ、もしブスでなければ「(男に扱われる女性の)世界が少し、変わるかもしれない」のである。これは今でいうところの「ブスカワ」なんていう「譲歩」すらない、「美人 or die」、美人でなければも問答無用でモテないという過酷な青春時代を過ごした作者の半自伝的小説。あまりの悲壮感と男性嫌悪は、彼女独特のユーモアというオブラートに包まれているが故にそこまでおどろおどろしくはなっていない。しかし、「全ての男性が強姦予備軍」として、男性性とその外見を激しく嫌悪するが、その反面自分が男性から女性として見てもらえない場面では一途に悲しみを覚えるところは複雑な乙女心というべきか。フロイトは満たされない性欲を芸術活動で発散する「昇華」の概念を考え出したが、この主人公はまさにそれを実践。ウェブ上で連載した妄想日記が人気を博し、男にも仕事にも恵まれていく・・・。 ライターの杉浦由美子は美女ほど妄想癖があるなんて思っているらしいが、真っ赤なウソだろ。だって美しいのであれば、現実から逃避しなくてもいいではないか。現実に期待が持てないブスこそが妄想をする。 ただ僕の意見だと、なめ子さんみたいな人って結構モテると思うんだけどなぁ・・・。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
爆笑注意! 傑作保証,
By ねこにーさん "ねこにーさん" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 男性不信 (本人本04) (単行本)
読むときは周りに注意を払わなければならない。私は電車中で読んでいて、吹き出してしまい気味悪がられた。 作中人物と作者を同一視するレビューが散見されるが、 そんなことはありえないのであって、作者が自分の思いをただ書き連ねても そんなものは小説にならないのである。 (揺れ動くのが当然としても)確立した個性による観察眼が見る世界を、 一つの穴を掘り続けたことによるセンスあふれる熟練の文章力が 再構築させることによって、『男性不信』ワールドとでもいうべき 小説世界を形作っている、紛う事なき面白小説なんである。 それが証拠に、作者の分身である主人公も冷徹な視線の犠牲者として 笑いの対象になっている。 しかし、文学エリートが無視、もしくは難しく持っていこうとする 世界(女子校文化、スピリチュアルに落ちる人など)だけで 構成されていて、その点でもいいのだが、だからか 文学エリートに色気を使うようなところが全然なく、 ラストの淡泊さなど評価しづらくさせている。 (簡単にいえば、小説としての評価を受けようと色気を出せば もうちょっとそれらしく書けるだろうにしていない) 例えが遠いかもしれないが『吾輩は猫である』の前半だけを 読んだようなものかもしれない。 でも、大方の人は面白いからそれでいいはずだ。
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