往年の剣戟スター、アラカンこと嵐寛壽郎演ずる殿様がユーモラスで、同じくゲストの三木のり平は喰われ気味。天然なのか、演技なのか、独特の空気感を纏っています。オーラ、なのかな。こだわらない人柄が画面にもよく出ています。
マドンナは真野響子さん。未亡人の響子さん…どこかで聞いたフレーズですね。本作にインスパイアされてるのかな。響子さん演ずる鞠子さんの雰囲気は某管理人さんにも似て、とても清楚な美人です。後年の真野響子さんしか存じてなかったので、こんなに綺麗な方だったとは思わなかった(失礼)です。しかし、本作はマドンナよりも嵐寛が目立っていて、ちょっと割を食ってるかも。逆にいえば、落ち着いた雰囲気の真野さんが合っているとも。
寅さんとしても十分成立した面白い作品ですが、併せて嵐寛壽郎ファンも必見の、とても面白い作品だと思いました。付録?の冊子は、特に情報量は多くはありませんのでマニア向けとは行かないですが、公開時のチラシが二つ折りで綴じ込みになっているのがうれしいところです。ただ、裏面が解説ページの一部になっているのでチラシを取ってしまうと冊子は捨てるしかなくなってしまうのが残念です。
追記:嵐寛→アラカン、に修正しました。嵐寛だと、あらしかん、だよとご遺族?にご指摘を受けましたので…しかしチラシには嵐寛、と書かれていますね。このあたりが松竹生え抜きでないつらいところだそうで。綴じ込みチラシでもわかるとおり、キャストのトメも三木のり平です。しかし本作品は、のり平、そしてヒロインでさえもおまけであり、嵐寛壽郎こそがメインゲストです。