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男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero)
 
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男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero) [単行本]

前川 直哉
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「男の友情」は男にしか分からない......。
そんな"絆"も、じつは歴史の産物だった!

明治時代までさかのぼり、学生の間ではやった「男色」の、その後の展開を追う。

いまの男女問題を解くヒントに満ちた、画期的な考察!

この国は、巨大な男子校!?

内容(「BOOK」データベースより)

「男の友情」は男にしか分からない…。そんな“絆”も、じつは歴史の産物だった。明治時代までさかのぼり、学生の間ではやった「男色」の、その後も展開を追う。いまの男女問題を解くヒントに満ちた、画期的な考察。

登録情報

  • 単行本: 234ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/5/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480864113
  • ISBN-13: 978-4480864116
  • 発売日: 2011/5/27
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
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近現代の日本における「男同士の絆」の変容について、実証的かつ実践的に考察した本。明治前半期、エリート学生のあいだでは「成長」を目的とした男色文化が流行していた。だが世紀転換期には男色はタブー視され男たちの「友情」のなかから恋と性は排除されるようになり、大正期には「同性愛」の「異常」が語られるようになった。その背後には、恋愛と性と結婚を一致させるロマンティックラブ・イデオロギーの力学が作用しており、異性愛から逸脱した感情や行為は抑圧されるようになった。現代でもなお同性愛者は「からかい」の対象であり、男の絆から排除された女性たちの一部が男と男の性愛を「ボーイズ・ラブ」として想像的に消費するが、彼女らは「腐女子」としてしばしば自虐せざるをえない。
こうしたジェンダー史的な事情が、それ自体でなかなかに興味深い資料によって論じられており、とても面白い本だが、加えて、男性もイケると公言する著者本人が日頃感じてあるのであろう、被差別感情の原因としてある社会意識に対して批判的な言論が随所で展開されており、こちらも重要である。性別に関係なく誰が誰を愛しセックスしようが問題にしない社会を希求する著者の主張は、語り口はやわらかいが、実に力強く迫ってくる。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Kassy
某グループの男子カップルを溺愛しているので速攻で読みました。

「異性愛/同性愛の線引きを止めて今よりも窮屈感のない社会にしましょうよ〜」
という主旨に激しく同意です。

また自分を含めていかに多くの人にヘテロセクシズム(異性愛主義)が刷り込まれているかを
改めて感じました。

同性愛だけじゃなくて、「恋愛〜結婚〜家庭」とか「性別役割分業観」とか
近頃の「婚活」に通ずる内容も。
都知事の「差別発言」に対するリアクションが自分と全く同じで嬉しかったです。

「日本古来の」と思いこんできたことがたかだか明治あるいは大正からのことだと知ると
人の意識は変遷するものだということがわかります。

その点においても、こういう柔らかな表現で発言できる人が出てきたことはいいことだなって
思います。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
副題に「明治の学生からボーイズ・ラブまで」とあるが、本書の中心は、著者が専門で研究してきた、明治期の学生男色についての社会的認識の変容や、大正時代の「同性愛者」の出現についての歴史記述である。

歴史資料には、新聞記事や雑誌の評論、投稿、小説、自伝などを用いているが、初心者でも具体的に分かりやすく、また面白く読めるように工夫されている(とくに、第1章「学生男色の時代」)。

個人的には、第3章「女学生の登場と「男同士の恋」」が、最も興味深かった。女学生の登場や良妻賢母の家族像が、男子学生同士の関係の意味づけを変えていったダイナミズムが描き出され、常識では想像がつない歴史の展開に驚かされる。本書は、日本が同性愛に寛容だったって本当?のような疑問に答えつつ、近代初期に日本の異性愛至上主義がどのように成立していったかの一端を鮮やかに示してくれる。

本書の最後には、2010年にアイスランドの国会で同性結婚が認められたその日に、自らの同性パートナーと結婚した女性首相のことが取り上げられている。堅実な歴史研究と共に、男の絆から人々の絆へという主張が、自分の立ち位置を明確に示しつつ語られている。たくさんの人に読んでもらいたい。
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