なんでこんなに揚げ物ばっかり食べてんだろう。読んでいるだけで胃がもたれそうな対談は、揚げ物に一切興味がない人にとっては、トンカツ屋のうんちく部分が無駄になります。対談で登場するネタもいくつか重複しているのだけれど、個人的には元気づけられる本です。別の雑誌の坪内さんとの対談より、こっちのほうが面白い。やっぱり坪内さんは本質的に文学畑から出ない人で、それ以外の社会問題についての切り込みはユニークだとは思えない。石丸さんは行動はぶっ飛んでいるけれど、根っこの考え方は堅気の人だということが、片方の福田さんの無頼な話しぶりに比べるとよくわかる。つまり、福田さんより石丸さんのほうがよほど真面目なんですね。よくも悪くも。それが大きな発見。いずれにせよ二人とも文筆の世界で媚びずに喧嘩しながら、それでもその世界と折り合いをつけて生きてきた二人。咬み合わない部分も多々あるけれど、読後感はハイカロリーな対談。