1966年「男と女」がカンヌでグランプリを取って20年後、続編として公開された本作は、さしずめ20年ぶりの同窓会といったところだろう。これに興味を持たれた方は、当然20年後の二人のその後に興味があったに違いない。もしそうであれば、期待していただいていい。「とにかく再会ありき」で無理に創出されたようなストーリーだけれども。ジャン・ルイのレースに対する飽くなき情熱、二人の子供のその後、映画撮影の舞台裏、なんとなく気になっていたことの答えが、ここにある。この時期のルルーシュ作品に見られる大作志向、わかりやすく言うと複数の話が同時平行し、最後に結びつく「そうかなるほど!」といった構成になっている。オープニングの体当たりのテストドライブのシ-ン、並走する車に向かって微笑むジャン・ルイ。いまだ車への夢を捨てていなかったのだ。「男と女」では、車が名脇役だったことを思い出させてくれる。アヌーク・エメの自動車電話、肩バッドが入ったスーツ。映像的には、逆に本作のほうが「男と女」と比べても古さを感じてしまう。音楽では、豪華なオーケストラを使用したサウンドトラックにも注目したい。ただ、ルルーシュ監督との確執が伝えられていたピエール・バルーの出番がない?ようだ。エンドロールに大手日本企業のスポンサーが見える。ルルーシュは企画書を手にスポンサー企業を回ったのだろう。いや、逆に企画を持ち込まれたのだろうか?時代は80年代だ。どちらにしろ、ルルーシュ監督の商業主義が二人の袂を分かつ原因となったと聞いている。最後に、自分は密かに期待している。2006年は、なにを隠そう記念すべき「40ans deja」なのだ。サプライズは起こらないだろうか??!密かに期待したい。