本作はフランス映画で最も有名なサントラの1本でありながら、権利関係の問題からか本国での復刻状況にはお寒いものがあった。 一方、日本では何度かCD化されてきたのだが、逆に日本先行の場合にはオリジナル・マスターの使用やリマスター状況等の音質面での不安があった。
実際に購入した感想は… 1)仏語歌詞と日本語訳あり。 2)04年10月付けのピエール・バルー本人からの寄稿があり、仏語原文と日本人の奥さんによる訳もある。 3)ブックレットは上質紙を使用し、モノクロではあるが写真も多く掲載されて丁寧な作り。 4)特にレア・フォト13枚(録音風景や舞台裏)が大きくはないものの2ページに亘り掲載されている。 5)音質はSTEREOと表示されているが、限りなくMONOに近い。ただし、十分鑑賞に堪える水準である。 以上から現時点ではフランス人の友達(いればの話だが)にも自信を持ってオススメできる内容。
特にバルーの寄稿は当事者だけあって非常に面白かった。 例えば、サラヴァ音楽出版は映画大ヒットの勢いからではなく、誰もが映画の失敗を予測して取り合ってくれなかったから自ら立ち上げたとか、#2「男と女のサンバ」は映画撮影のためブラジルから帰国する際の徹夜の送別パーティー後録音されたものが映画とサントラに使用されたとのこと。
尚、#1「男と女(インスト)」のリアル・ステレオ盤はHard To Find Orchestral Instrumentals 2(米国ERIC No11518-2)に収録されている。 もし、今後フランスで復刻されるのなら、05年のPlein soleil(太陽がいっぱい)のような秀逸なSTEREO盤(もしくはMONO盤との2イン1)を期待する。