書店に行くと、`自己啓発`あるいは、`自分を変える`、`自分探し`といったマニュアル的な本のコーナーがしだいに拡大していることに気付く。 そのような説教じみた本は過去の遺物と思っていたら、違うのである。 しかし、私は言いたい。複雑化・殺伐化した社会の中で、路頭に迷った人々を、食いものにするな、と。それらの本のページをめくってみると、書かれていることがいかにも安っぽく、売らんかな、の商売であることが見え透いているのである。 この本もマニュアルのような副題であるが、違う。 品格の違う年上の女性と話す機会があったとする。その後に感じる、圧倒されたような、励まされたような、心が洗われたような気持ちが残る、そんな本である。 ※マニュアルをかなり批判したものの、16年前、この本は私にとってのマニュアルまたはバイブルであったことを白状する。何をすればよいのかは書いていないので、本来マニュアルではないのだが、例えば、「原則に忠実である男は不幸である」との言葉を受け、その後の私の人生は主によい意味で滅茶苦茶になったのである。