最近増えてきた、イメージコンサルタントの書いた本でる。
出だしから、外見で55%の人が判断するという、メラビアン教授の印象法則の間違った解釈から始まる。同じAICI所属の別の人も、同じように間違い解釈を書いていた。
スーツ、靴、ネクタイの解説は、小さな間違いがあるがおおむね標準的なことが書かれている。
著者はアメリカでイメージコンサルタント資格を取ったというが、グローバルマナーを強調している割には、人前では座った時でもスーツのボタンをしたまま(本来は座った時はボタンをはずし、立った時は留めるのがマナー)のような日本のローカルマナーが混じっていたりして、初心者は判断に困るだろう。
いかにもスーツに詳しいようなことが書かれているが、ここに書かれているようなクラシコイタリアタイプ(クラシコイタリアタイプなるものが存在しないのだが)の特徴を備えたスーツはかなり特殊なものであるとか、生地の織りの種類を並べているところに素材が混じっていたり、代表的なブランドの選び方も変である。到底スーツに詳しいとは思えない。
変な分類も得意のようで、スーツ購入の店のテーラー系とブッティック系に分かれるといわれても、ブティックとは、”小さな店”の意味だから、たいていのテーラーはブティックに入るわけで、何を考えて分類しているのかわからない。時計もマニュファクチュール系、ジュエラー系、ラグジュアリー系に分けるが、これでは自社ムーブメントを持たないほとんどのスイスの時計ブランドがどこにも入らない。どうも言葉の意味がわかっていないようだ。
ここに書かれているビジネスの基本知識程度を知りたいのなら、雑誌や他の本のほうがよいだろう。