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74 人中、68人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ずしんと来る本。涙をふいて働こう。,
By helleborus (北国) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯 (単行本)
何と見事な人生を送った方でしょう。地味な苦労を厭わなかったアマチュア時代。才能の開花を誰もが疑わなかったのに、あまりにも早く突然に訪れた挫折。そこで腐るどころか、新たなコーチングのあり方、そしてrシンキング・ベースボールを独自に発展させていった見識と行動力。誰にも真似のできない眼力。選手一人一人の素質と人間性を、矯めることなしに高めていった、至高の師のあり方。なおかつ、それに飽き足らず、さらに若者に夢を託して、過酷なプロ野球コーチ生活の中、通信教育で教員資格をとった決断力・精神力。…そして、病を知った時の身の処し方。「もしもの時、取り乱すまいぞ。」圧倒される言葉です。 野球大好きですから、野球ファンとして手にした一冊だったのですが、発病と同時に死期を悟る導入部で既に衝撃を受けました。死してなお、高畠さんは、野球を超えて人生そのもののコーチなのです。南海・西鉄、そして近鉄と、往時の球団の浮沈にも感慨深いものがありますが、高畠さんの人生の前では、それすら背景に過ぎません。 文章も読みやすく好感が持てましたが、何よりも高畠導宏という人を紹介して下さった事に感謝です。生涯手放すことのない一冊になると思います。
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なかなかできることではない,
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レビュー対象商品: 甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯 (単行本)
この本が出版されたのは05年。帯には「長嶋茂雄氏大絶賛!」とある。高畠コーチは、南海ホークスがあった頃、「あぶさん」によく出ていた。 その高畠コーチが亡くなったことは、恥ずかしながらこの本が出て始めて知った。 本の前半はプロ野球のこと。のべ30人以上のタイトルホルダーを育て上げた 高畠氏のコーチング理論が多くのエピソードと共に紹介される。 「理論」といても大げさなことではない。 誉める、長所を伸ばす――ここに尽きる。そして、平凡なことを逃げずに繰り返すこと。 しかし上司やコーチとして、これはなかなかできることではない。 コーチはつい欠点を矯正しがちだが、高畠さんはそれをしなかった。 また、50代半ばで高校野球の指導者になろうと決めて、コーチ業の傍ら勉強し 59歳で高校教師になる。ともすればセミリタイアを考えるこの年代に、 まだ「夢」を追い続けていく――頭の下がる思いだ。 高畠さんの一生をつづった「野球本」としてだけでなく、「コーチング」の本としても 生き方論の本としても一級です。 2008年初めからNHKで「フルスイング」というタイトルでドラマ化されている。 ただし本の内容とはかなり異なる。 わずか1年ほどの教師生活だったが、彼はその間にも、生徒を誉め、長所を伸ばし、 見つめてきた。彼の育てた高校生が甲子園で活躍する瞬間を見たかったと思う。 アマ規定があり、プロ経験者は退団後2年たたないと指導できないのだ……。 志半ばで亡くなったことは無念だったと思うが、 一人の人間の一生として、ただただ見事としか言いようのない人生だと思う。
71 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
野球人の一生を通して語られる、人生哲学の書,
By カスタマー
レビュー対象商品: 甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯 (単行本)
これは、ただの野球人の一生を描いたノンフィクションではありません。野球を知らない人、または私のような女性をも、ぐっと引き込みます。それは、この本に描かれた高畠導宏さんの人生に、苦境をバネにし前に突き進んで行こうとする直向さや、人を想い、人との絆を大切にする優しさが感じられるからなのだと思います。私は、冒頭のシーンから涙が止まりませんでした。野球という一つのスポーツを通し、彼が出会った素晴らしい人々との絆や、困難な時、また自分の思い通り事がゆかぬ時の心持ちや生き方には、読んでいる者の心を揺さぶるエピソードが沢山あります。高畠さんという人は、「まあ、この程度でいいか」なんて考えを持たない人だったに違いありません。目の前に山があったら、どんなに高くても、どんなに道が険しそうでも登る。いえ、時にはその登るべき山さえ、自分で創造してしまうような人だったのではないでしょうか。そういう高畠さんの魂は、彼が野球コーチ時代指導した野球選手や、彼が晩年関わった筑紫台高校の生徒たちにしっかり伝わったはずです。そして、この本を読んだ多くの人の心に染み入るはずです。 ―氣力― 高畠さんが繰り返し口にしたというこの言葉は、弱気になりそうな時、私を鼓舞してくれます。落ち込んだり、気持ちが塞ぎがちな人は、老若男女問わず、是非手にとって読んで見て下さい。 私は、この本に、彼の人生に、本当に勇気付けられました。
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