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とにかく岡田さんの挿絵の美しさに子供ながらうっとりしました。田辺さんのまるで落語のような解説に、落語好きの古典大好き少女だった私は完全にはまりました。
まだ恋とか男女のことに意味はわかっても気が恥ずかしかった当時の私は、恋に関する歌よりも落語にもある「ちはやふる~」みたいな歌が好きでした。清少納言の機知が好きでした。その後恋をして、恋の歌に共感を持つようになりました。源氏物語を読みました。そしておとなになって、恋歌をしみじみと切なくつぶやくようになりました。
この本は百人一首の全百首について書かれた(描かれた)本'!''!!!!す。この歌の背景や作者のことについてもわかりやすく、楽しく解説しています。
ぜひ一家に一冊購入して、美しい歌をそれぞれ素の自分で暗記するほど味わってほしいと思います。挿絵も美しくてすてきですよ。
田辺さんはこの連載時、織田正吉著「絢爛たる暗号」の百人一首ジグソーパズル説に時々触れており、林直道著「百人一首の秘密」にも触れています。
「なんでこの歌が?」というようなあまりよい出来ではない歌(私が書くのはとっても失礼)がおさめられ、同人のすばらしい歌がはずされているのかという「謎」が昔から言われてきている百人一首。
でもその百首の歌が人々に愛唱され、八百年後の私たちまで引き継がれてきている(シェークスピアだって、たかだか四百年・・・これも失礼かも)。美ち?!??日本の文化、和歌をこれほど身近に楽しめるって、よく考えるとすっごくすばらしいことですね。
ちなみに全百首で現在私の一番好きな歌は、第二十番・元良親王の「わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ」です。やれやれ、大胆になったなあ・・・
百人一首を覚えようと思い購入したのですが、うたの詠まれた背景がわかるとすうっと頭に入って来ます。
闇雲に暗唱するよりもずっと楽しいですね。
百人一首を覚えたい人も、日本史が好きで読み物を探している人にもお勧めします。
「田辺聖子の百人一首」では、氏特有の軽妙な語り口で、百の名歌をユーモアたっぷりに紹介しており、初心者でも無理なく百首の意味や作品の背景などを学べます。とりわけ王朝和歌は作品を個別に読むだけでは意味が分からず、詠まれた状況や歌人の人生などを知らなければ十分に味わえないものが多いのですが、この本にはそういった予備知識がたっぷりと収録されており、千年前に生きた王朝歌人たちがより身近に感じられることでしょう。
また、現代の若者らしくちょっと軽薄な「与太郎青年」と、無粋だけれど憎めない「熊八中年」という二人の古典初心者が、作者自身らしい知的な女性との対話を通じて和歌の魅力を探っていくという設定も、作家の書いた本ならではの楽しさを味わわせてくれます。
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