著者の言う田舎とは垣内自治の田舎です。
他の田舎はこの本に書いてあるほどひどくはないですが、日本の農村の根幹をなす垣内単位で町内会をしている田舎はこの本に書いてある以上に陰湿、劣悪、暴虐の限りをつくしています。この本は社会に貢献して定年退職して社会的通念や公序良俗といった一般常識を持った社会人に対して書かれていますが、恐ろしいのは、垣内自治ではその社会人の一般常識が通用しないことです。身内ばかりの自分たちに都合のよい垣内という囲いの中ですべて決めているので、始末の悪いことに限りがありません。
まず、垣内について調べてからでも遅くはありません。調べていくうちにムラハチブやヒトミゴクウ、ほかの垣内からおとしいれられた垣内がブラクと呼ばれたことなど、村を構成してきた垣内の黒歴史が見えてくるでしょう。
人の夢と書いて、儚い。
田舎暮らしの夢は、夢のままでいいのかもしれません。