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田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 単行本 – 2013/9/25


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商品の説明

内容紹介

どうしてこんなに働かされ続けるのか? なぜ給料が上がらないのか? 自分は何になりたいのか?――人生どん底の著者を田舎に導いたのは、天然菌とマルクスだった。講談社+ミシマ社三島邦弘コラボレーションによる、とても不思議なビジネス書ここに刊行。「この世に存在するものはすべて腐り土に帰る。なのにお金だけは腐らないのはなぜ?」--150年前、カール・マルクスが「資本論」であきらかにした資本主義の病理は、その後なんら改善されないどころかいまや終わりの始まりが。リーマン・ショック以降、世界経済の不全は、ヨーロッパや日本ほか新興国など地球上を覆い尽くした。「この世界のあらたな仕組み」を、岡山駅から2時間以上、蒜山高原の麓の古い街道筋の美しい集落の勝山で、築百年超の古民家に棲む天然酵母と自然栽培の小麦でパンを作るパン職人・渡邉格が実践している。パンを武器に日本の辺境から静かな革命「腐る経済」が始まっている。
【著者・渡邉格(わたなべ いたる)から読者のみなさんに】
まっとうに働いて、はやく一人前になりたい――。回り道して30歳ではじめて社会に出た僕が抱いたのは、ほんのささやかな願いでした。ところが、僕が飛び込んだパンの世界には、多くの矛盾がありました。過酷な長時間労働、添加物を使っているのに「無添加な」パン……。効率や利潤をひたすら追求する資本主義経済のなかで、パン屋で働くパン職人は、経済の矛盾を一身に背負わされていたのです。
僕は妻とふたり、「そうではない」パン屋を営むために、田舎で店を開きました。それから5年半、見えてきたひとつのかたちが、「腐る経済」です。この世でお金だけが「腐らない」。そのお金が、社会と人の暮らしを振り回しています。「職」(労働力)も「食」(商品)も安さばかりが追求され、
その結果、2つの「しょく(職・食)」はどんどんおかしくなっています。そんな社会を、僕らは子どもに残したくはない。僕らは、子どもに残したい社会をつくるために、田舎でパンをつくり、そこから見えてきたことをこの本に記しました。いまの働き方に疑問や矛盾を感じている人に、そして、パンを食べるすべての人に、手にとってもらいたい一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)

祖父と父の教え、田舎の自然の恵み、築百年超の古民家に棲みつく天然菌、丹精込めて作られた素材…すべてが一つになった、奇跡のパンの物語。お金中心の「腐らない」経済から、発酵を繰り返す「腐る」経済へ。「不思議なパン屋」が起こす、静かな革命。

登録情報

  • 単行本: 234ページ
  • 出版社: 講談社 (2013/9/25)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062183897
  • ISBN-13: 978-4062183895
  • 発売日: 2013/9/25
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー

68 人中、63人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 hiroshi トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2013/11/13
形式: 単行本
そのパン屋は岡山駅から電車で2時間以上かかる山の中にあります。看板メニューが天然の菌でつくる「和食パン」で値段は350円という高価格。週に3日休み、毎年1カ月の休暇をとっていて経営理念は「利潤を出さない」こと。この不思議なパン屋がどのようないきさつから生まれたのか、どんな考えで、どのようにパンをつくっているのか。その答えを店主がまとめたのが本書です。

読んで驚いたのは、店主が経営学やマーケティングの定説を無視していることです。たとえば「差別化」を店主は否定します。自分の本当につくりたいものを追求すれば、おのずと作り手の個性を反映した商品になる。低価格を追求すれば品質が低下し、労働者の過重労働や搾取を生むのでやらない。消費者が求めているものを作って売るのではなく、自分が心の底から満足できる最高のパンを提供する。妥協することなく最高のパンをつくり、気に入ってもらえる人に適正な価格で提供する。自分たちの生活が維持できればそれでいい。店の拡大をめざさないから利潤はゼロがベストだ。山の中に店を開いた理由は、おいしい水と天然菌と良質の国産小麦が得られるから。地元でつくり地元で消費する。マルクス主義経済学を基にしたこのシンプルな考え方を貫いているところがすごいです。

開業からすでに5年、お客さんたちに支持されて店は地元にすっかり根付いています。その成功
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25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 胴乱幸助 投稿日 2014/1/26
形式: 単行本 Amazonで購入
経済学と、発酵学と、起業論と、家族論、
この4つが同時並行で学べ、
それでいて、著者のじっくりと発酵した「思い」がこめられている
極めてスバラシイ良書です。

著者は
「資本主義のおかしな点は「腐らないおカネ」によって引き起こされている。」
「また資本主義というのは、生産方法を持たない労働者は時間を切り売りするしかなく、徹底的に資本家に搾取される。」

ということに、座学ではなく、自らの体験から気付いたとのこと。

ただ、その資本主義がいやでパン屋になろうとしましたが、
実はそれは資本主義のど真ん中で、その苦労が骨の髄まで染みます。

だから、そんな資本主義だったり、
利潤を追求するするだけのアンダーセラーズ(安売り業者)なんかに、
対抗するパン屋を実現させたくて今のパン屋を作った、
というメインストーリーです。

ただ、そのストーリーを
 ・現在
 ・起業前
 ・起業後すぐ
 ・学生時代
 ・プー時代
・・・
の各時代で、かつ時代を自由に行き来しながら(順番にはなっていない)
今の思想がカタチづくられた出来事を回想
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 barrywilliams トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2014/5/1
形式: 単行本 Amazonで購入
亡き祖父のお告げに従い一念発起、30歳弱にしてパン屋を志し、パン職人
になるまでの過程を描く自伝的な本。この手の話題だと自慢話になりがちだが、
本書は全くそうではない。
マルクス経済学を現代の社会に当てはめて、腐らないお金に背を向ける事、即ち、
利潤を出さない商いを実現する道のりをパンが出来上がる過程に沿って、たい
へん面白く展開している。まさに読むほどに引き込まれる本。
また、食のあり方はもとより、地域社会や仲間、家族とのつながり、人生のあり
方など、性急な今の時代においてたいへん示唆に富む。
途中、カラーで写真が数ページに亘り挿入されているが、皆の笑顔がとても生き
生きとして素晴らしい!
何か忘れていたものを思い起こさせ、自分もこうありたいと思った次第。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 旅するパン屋 投稿日 2014/6/11
形式: 単行本 Amazonで購入
憧れのパン屋『タルマーリー』が描く、“田舎のパン屋”の世界。

パン作りに必要な酵母を育てる、【発酵】【天然菌】について、
そこから生まれる本当に美味しいパン、【引き算のパンづくり】について書かれている。

その背景として、
今まで著者が生きて感じてきた社会の矛盾に対してどうしたらいいかという想いがあって、
そこから目指すべき『食べもの』『働き方』『生き方』について、優しく・力強く主張されている。

読む人の心に染み渡る、心を育ててくれる素敵な一冊です。

自分はまだ未熟ではありますが、
『パン作り』を『小商い』で行い、『天然菌』『自然栽培』『日本の食文化』とともに、『田舎』で『腐る経済』に貢献していきたい、と強く感じます。

本文の最後の部分。

【 場が整い、「菌」が育てば、食べものは「発酵」へと向かう。

それと同じで、「小商い」や「職人」が育てば、経済も「発酵」へと向かう。

人も菌も作物も、生命が豊かに育まれ、潜在能力が十二分に発揮される経済のかたち

-田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」  】
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