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田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
 
 
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田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 [単行本]

渡邉 格
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,728 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

どうしてこんなに働かされ続けるのか? なぜ給料が上がらないのか? 自分は何になりたいのか?――人生どん底の著者を田舎に導いたのは、天然菌とマルクスだった。講談社+ミシマ社三島邦弘コラボレーションによる、とても不思議なビジネス書ここに刊行。「この世に存在するものはすべて腐り土に帰る。なのにお金だけは腐らないのはなぜ?」--150年前、カール・マルクスが「資本論」であきらかにした資本主義の病理は、その後なんら改善されないどころかいまや終わりの始まりが。リーマン・ショック以降、世界経済の不全は、ヨーロッパや日本ほか新興国など地球上を覆い尽くした。「この世界のあらたな仕組み」を、岡山駅から2時間以上、蒜山高原の麓の古い街道筋の美しい集落の勝山で、築百年超の古民家に棲む天然酵母と自然栽培の小麦でパンを作るパン職人・渡邉格が実践している。パンを武器に日本の辺境から静かな革命「腐る経済」が始まっている。
【著者・渡邉格(わたなべ いたる)から読者のみなさんに】
まっとうに働いて、はやく一人前になりたい――。回り道して30歳ではじめて社会に出た僕が抱いたのは、ほんのささやかな願いでした。ところが、僕が飛び込んだパンの世界には、多くの矛盾がありました。過酷な長時間労働、添加物を使っているのに「無添加な」パン……。効率や利潤をひたすら追求する資本主義経済のなかで、パン屋で働くパン職人は、経済の矛盾を一身に背負わされていたのです。
僕は妻とふたり、「そうではない」パン屋を営むために、田舎で店を開きました。それから5年半、見えてきたひとつのかたちが、「腐る経済」です。この世でお金だけが「腐らない」。そのお金が、社会と人の暮らしを振り回しています。「職」(労働力)も「食」(商品)も安さばかりが追求され、
その結果、2つの「しょく(職・食)」はどんどんおかしくなっています。そんな社会を、僕らは子どもに残したくはない。僕らは、子どもに残したい社会をつくるために、田舎でパンをつくり、そこから見えてきたことをこの本に記しました。いまの働き方に疑問や矛盾を感じている人に、そして、パンを食べるすべての人に、手にとってもらいたい一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)

祖父と父の教え、田舎の自然の恵み、築百年超の古民家に棲みつく天然菌、丹精込めて作られた素材…すべてが一つになった、奇跡のパンの物語。お金中心の「腐らない」経済から、発酵を繰り返す「腐る」経済へ。「不思議なパン屋」が起こす、静かな革命。

登録情報

  • 単行本: 234ページ
  • 出版社: 講談社 (2013/9/25)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062183897
  • ISBN-13: 978-4062183895
  • 発売日: 2013/9/25
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
54 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hiroshi トップ500レビュアー VINE メンバー
形式:単行本
そのパン屋は岡山駅から電車で2時間以上かかる山の中にあります。看板メニューが天然の菌でつくる「和食パン」で値段は350円という高価格。週に3日休み、毎年1カ月の休暇をとっていて経営理念は「利潤を出さない」こと。この不思議なパン屋がどのようないきさつから生まれたのか、どんな考えで、どのようにパンをつくっているのか。その答えを店主がまとめたのが本書です。

読んで驚いたのは、店主が経営学やマーケティングの定説を無視していることです。たとえば「差別化」を店主は否定します。自分の本当につくりたいものを追求すれば、おのずと作り手の個性を反映した商品になる。低価格を追求すれば品質が低下し、労働者の過重労働や搾取を生むのでやらない。消費者が求めているものを作って売るのではなく、自分が心の底から満足できる最高のパンを提供する。妥協することなく最高のパンをつくり、気に入ってもらえる人に適正な価格で提供する。自分たちの生活が維持できればそれでいい。店の拡大をめざさないから利潤はゼロがベストだ。山の中に店を開いた理由は、おいしい水と天然菌と良質の国産小麦が得られるから。地元でつくり地元で消費する。マルクス主義経済学を基にしたこのシンプルな考え方を貫いているところがすごいです。

開業からすでに5年、お客さんたちに支持されて店は地元にすっかり根付いています。その成功
... 続きを読む ›
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonで購入
経済学と、発酵学と、起業論と、家族論、
この4つが同時並行で学べ、
それでいて、著者のじっくりと発酵した「思い」がこめられている
極めてスバラシイ良書です。

著者は
「資本主義のおかしな点は「腐らないおカネ」によって引き起こされている。」
「また資本主義というのは、生産方法を持たない労働者は時間を切り売りするしかなく、徹底的に資本家に搾取される。」

ということに、座学ではなく、自らの体験から気付いたとのこと。

ただ、その資本主義がいやでパン屋になろうとしましたが、
実はそれは資本主義のど真ん中で、その苦労が骨の髄まで染みます。

だから、そんな資本主義だったり、
利潤を追求するするだけのアンダーセラーズ(安売り業者)なんかに、
対抗するパン屋を実現させたくて今のパン屋を作った、
というメインストーリーです。

ただ、そのストーリーを
 ・現在
 ・起業前
 ・起業後すぐ
 ・学生時代
 ・プー時代
・・・
の各時代で、かつ時代を自由に行き来しながら(順番にはなっていない)
今の思想がカタチづくられた出来事を回想
... 続きを読む ›
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 面白いです! 2013/9/30
By
形式:単行本|Amazonで購入
とても面白くて、一気に読めました。

筆者のパンづくりに対する理念が素晴らしいと思いました。
グローバル資本主義経済について疑問を投じ、地域の食と環境と経済とが豊かになるような「小商い」を、田舎でのパンづくりを通じて実践していくその姿勢に心を打たれました。

この本には色々な側面があって、筆者が影響を受けたマルクスやエンデの考え方について、身近な事例を用いて分かり易く書かれていて「経済学入門」的な部分もありますし、一方で、筆者が奥さんと苦労しながらパン屋を立ち上げ軌道に乗せていく道のりが紹介された、心暖まる奮闘記としても読めます。

このパン屋「タルマーリー」のように、その仕事に関わる人々が心豊かで幸せになるような「小商い」が少しずつでも増えていくことを祈ります。
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40 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 必読。 2013/9/29
By 0113
形式:単行本
店主のパンづくりや食に対する姿勢、菌への想いなど、非常に読みどころが多く、
「食」と「職」について改めて深く考えるきっかけを与えてくれました。

しかし、もちろんそれだけはでなく、
資本主義経済の仕組みや問題点を、パン屋というフィールドにうまく落とし込んで説明しており、
読みながら、何度も「そういうことか!」と膝を打ち、とても勉強になりました。
文字通り、パン屋が書いた経済学の本 なのですが、
非常に読みやすく、今まで疑問に思っていたことが次々と明確になり、あっという間に読み終えてしまいました。

何者でもない自分に気づいた30歳。
決して最初から恵まれていた訳でも、才能があった訳でもないという店主が、
いかにして奇跡のパンを作り出すことができたのか。
目の前の状況(ここでは例えば、菌)に真剣に対峙し、自らの力で道を切り開いていく店主。

「パン」や「食」「経済」という分野を超えて、広く多くの人に是非とも読んでいただきたいと思います。
そしてタルマーリーのパンを食べれば、著者の言わんとすることが五感で感じ取れるのではないでしょうか。
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5つ星のうち 5.0 みんなで目指そう「腐る経済」
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投稿日: 1か月前 投稿者: 旅するパン屋
5つ星のうち 5.0 パン職人の理想です
長い間パンを作っていていつかは独立を、と考えているものにとってまさに理想のパン屋さんです。
うらやましい。。。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: イースト
5つ星のうち 5.0 職人の意気とこだわり…素晴らしい本
亡き祖父のお告げに従い一念発起、30歳弱にしてパン屋を志し、パン職人... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: barrywilliams
5つ星のうち 5.0 経済学を絡めているところが面白かった!
著者のお父さんが大学の先生で、もともとアカデミックな環境でそだったせいか、ただのパン屋の起業物語ではなかったのが、非常に面白かった。なるほど!と思うこともたくさん... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: アマゾン太郎
5つ星のうち 4.0 The職人。
三位一体(発酵・循環・利潤を生まない) 地産地消(地域でつながって、生きる)。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 昼行燈
5つ星のうち 5.0 素晴らしい考えをご夫婦で苦労して実現されていることに感銘を受けました。
人間は自然の一部で、自然に帰ってゆく身だから、自然と調和して生きてゆくことが大切だと思います。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 水川健輔
5つ星のうち 5.0 本質を投げかける本
(星評価については常々変化するもの、あくまで読者の立場でしかないとのと考えから全て5にしています。その点を含めて、ご参考ください。)... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: Chika SHIOMI
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