他の田母神さんの本よりも過激な内容です。
昨年の政権交代以降、ここまで時事問題に踏み込んだ著作というのは初めての様で、鳩山総理はもとより小沢一郎や、かつての与党だった自民党の体たらくぶりにも容赦がない。
また普天間基地問題もなんでここまでこじれているのかとか、核密約問題についても沖縄返還の時期と重ね合わせて解説がしてあって、日頃あまり新聞とかニュースでちょっと聞きかじるぐらいの知識でも十分にわかりやすい。
また防衛予算についても「日本は自衛隊の人件費が44%もあるので決して多くない」という指摘や倒産したJALと自衛隊の関係などは、さすがに自衛隊のトップでないとわからないようなウラ話もスラスラと読めた。
田母神さんの著作はこれまで軍事や国防の話題が中心でしたが、日本の政治に対する造詣も深くて、しかも1テーマが数ページ程度なのでわかりやすかったです。
読み進めるうちに日本政府のだらしなさとアメリカと中国のずる賢さが何とかならないかと思ったほど。難しい専門用語や知識も必要ないので、昨今の基地問題や日米同盟に関心のある人にはぜひ入門書としてだけでなく、解説書としてもいろいろな人におすすめしたい1冊です。