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本書では、「助詞・接続語・指示語」という読解上最重要語の説明など現代文読解の基本事項を全体のほぼ半分のページ数を費やして分かりやすく説明しています。これは現代文が苦手な人にはぜひ読んでほしい。
また、田村氏は決してごまかすことなく一つ一つの選択肢の当否を論理的に説明しようとしてくれます。その説明はじつに鮮やか。じっくり読みこんで確実に力のつく良書ですね。
この本では、現代文の参考書として長年定評のある『新・田村の現代文講義』シリーズの最も基礎的な部分が凝縮され、苦手な人向けに分かりやすく語り解かれている。基礎の解説と練習問題5問からなっており、練習問題自体は少なめだが、この参考書を終え基礎を掴んだあとに他の参考書や問題集に取り掛かるとだいぶ取り組みやすくなることだろう。そうした意味で、現代文の勉強における一歩目としてとてもよい参考書といえる。
個人的にこの参考書について特筆しておきたいのは、その構成である。
現代文が苦手な人というのは、入試で出題される文章のあの硬い文章を見ると生理的によそよそしさを感じてしまい、それで苦手意識を感じてしまうことが多いと思われる。なぜかと言えば、そうした人の多くは、これまで内容・文体的に柔らかく読みやすい文章しか読んできておらず、硬質の文章を読む経験を積んできていないためである。しかし、いつまでもそうやって難しさから逃げているわけにはいかない。入試本番で出題されるのは「だ/である」体による抽象的な内容の文章であるのだから、いつかはそうした硬質の文章に慣れないことにはどうしようもないのである。この参考書ではそうした受験生の苦手な部分がよく考慮されており、徐々に硬質な文章に慣れていけるよう構成がよく練られている。最初はほとんどお喋りのような柔らかい語り口調からスタートしているが、問題を進めていくうちに段々と硬い文体になっていき、参考書の終わりでは入試と同様の「だ/である」体になる。現代文の苦手な初心者へ配慮しつつ、しかしおもねり過ぎることなく、この参考書を終えた時に「ひとり立ち」ができるよう考えられている。この辺の配慮の具合が絶妙で心憎い。
現代文が苦手で藁をも掴むような思いでいる人には、ぜひこの参考書を薦めたい。
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