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そして酸素の薄い上空でエンジンを燃やすために必要な酸素過給機までも軽量化のために省略されているいるようなゼロ戦では、いくら坂井氏のようなパイロットでも、上空8000メートルを堂々と飛行するB29には太刀打ちできず、俊作社長自らが経験するような絨毯爆撃を防ぐことはできなかった。そして、清水市の8割を焼き尽くした爆撃に使われたB29は「自分の目の黒いうちは自分が嫌だと思う飛行機の模型は絶対つくらない」(p.29)と宣言する。
なるほど…だからタミヤにはB29の模型がラインナップされていないんだな、と。
ドイツ製の製造機器に対する愛情、金型に対するこだわりは前著と同様、熱く語られている。そして昭和30年代はまだ毎月1日と15日だけが休みの「職人休み」だったことなども初めて知ったが、タミヤはやはり地方の中小企業だったということを、いい意味でも悪い意味でも再認識させてくれる(ほとんどイイ意味しかないが)。
昔からの模型ファンならば、誰でも一度は作ったことがあるであろうタミヤのプラモデル。
それらがどのような人々によって作られているかを知るには非常によい本です。
ただ、少々前作の影響で紹介されている人々に若干「企業の事情」があるのかな?(有力取引先とか、個人的事情とか)と思わせるところがあるのが残念。
もう少し、プラモデルを作る上での苦労話、裏話を読みたかったような気がします。
でも、タミヤのプラモデルって、単なる模型、おもちゃの域を超えて我々の青春時代を思い出すひとつのキーワードなんですよね。
そういう意味でも、「大人のプラモデルファン」にぜひ読んでほしい本です。
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