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5つ星のうち 4.0
前半で見て欲しい部分, 2005/4/16
レビュー対象商品: 田原坂 [DVD] (DVD)
古いシリーズでありながら、画像・音声の再現性が良く、価格も
安価で、西郷隆盛本人以外の人物の史実が忠実で、取材・調査の
徹底振りが伺える。西郷本人については、DVDの最後でも言っている
ように、日本の大陸進出の象徴にまつりあげられ、様々な伝説が生まれ
てしまったがために、逆に謎も多い人物ではあるので、いかしかたが
無い部分ではある。テーマソングで、「こうとしか生きようのない人生
がある。」と歌われているが、西南の役の中の西郷は、あきらめに似て、どこか達観したような、自分の運命・歴史の中での役割、全てを
悟りつつ、士族の不満・維新の矛盾を一身に背負って、死処へと向かっていく。決して、納得はできない何かを抱えてである。この人生観と
いうか、性格は、実は前半の島流しの時に少しずつ形成されていった
もののように感じる。前半は戦争のような大きな動きが無いので、退屈に思えるが、後半の、西郷が止む無く決戦の覚悟を決めるその時に、
前半の人格形成の過程が収斂されていく。現代の矛盾の多い世の中にあって、この部分を是非、見てもらいたい。
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5つ星のうち 5.0
なるべく多くの人に見てもらいたい, 2003/9/29
レビュー対象商品: 田原坂 [DVD] (DVD)
このシリーズはすべて名作ですが私はこの田原坂が1番好きです。放送から10年以上たった今でも西郷隆盛という名前を聞くと里見浩太郎さんの顔がうかんできます。城山での西郷隆盛の最後は涙なしではみられません。たった130年程前にこんな歴史があったなんて信じがたい気がします。悲しくてせつない物語です。
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5つ星のうち 4.0
西郷隆盛の虚像と真実, 2010/2/28
レビュー対象商品: 田原坂 [DVD] (DVD)
私は日本テレビ年末時代劇SPの愛好者です。そして上野公園の西郷さんに時々会いに行っている者です。
本作品は、幕末期から西南戦争までを西郷隆盛(里見浩太郎)を中心に歴史的背景を織り込みながら、名優の方々によって実に情感豊かに演じれた「白虎隊」に続く(当時紅白歌合戦の視聴率を抜いた)幕末時代劇SPの二作品目です。
前篇は、流刑地での創作シーンは賛否が分かれるでしょうが、見どころはそれ以後の内容かと思われます。
勝海舟(故・萬屋錦之介様)との無血開城等戊辰戦争前後のシーン、そして征韓論争であり(今もなお外交問題として人によって解釈の分かれる征韓論争での描写は見事です。史実に基づいた、朝鮮使節団派遣を主張する西郷隆盛・江藤新平らとそれに反対する岩倉具視・大久保利通らの政権闘争の様相を簡潔に盛り込み映像化。)、後篇は本タイトルに代表されるように西南戦争の凄まじい戦闘シーンであります。…敵も味方も悲壮感が漂う展開!(旧会津藩家老佐川官兵衛の奮戦や乃木希典の軍旗の話等も盛り込まれていてこ歴史に造詣の深い方は胸に響く内容かもしれません。)
また「維新三傑」、大久保利通、木戸孝允、そして西郷とを互いが互いをおもんばかるシーンやそれぞれの最期も見ごたえがあるかと思われます。
本作品をとおして西郷隆盛の解釈も、いわゆる権謀術数に長けた西郷像ではなく、「敬天愛人」にのっとた純粋無垢な人間としての西郷像に多くの魅力を感じさせられました。私には後者がもしかしたら実像に近いのではないかと思わせるほどです。