前作の「後藤新平」を読んだ際に、作者である山岡氏の熱い文章に引き込まれた覚えがあり、資源戦略というキーワードで作者がきっと、現代に問題を投げかけるんだろうな..という期待で読みましたが、期待以上に緻密な調査を通して、作者が驚き、気づいたであろう熱いメッセージが根底に伝わる作品となっています。
そして、意外にも田中角栄という政治家に引き込まれていきます。ロッキード事件についても、「そうだったのか」と気づかされることが多く、政権交代が現実となった2009年、メディアに取り上げられる対米交渉は自衛隊支援や沖縄の基地問題がほとんどですが、まさに本書で国家のエネルギー政策と田中角栄という日本人の熱意や働きについて再認識させてくれる作品でした。