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田中角栄と国土建設―「列島改造論」を越えて
 
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田中角栄と国土建設―「列島改造論」を越えて [単行本]

米田 雅子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

土建宰相を軸に描いた建設業と政治の戦後史。

内容(「MARC」データベースより)

「日本列島改造論」は過去の遺物ではない。田中角栄の生涯とその遺産を検証し、「土建国家」と呼ばれる国土開発システムが出来上がっていく過程をわかりやすく解説。土建行政から脱却し、目指す新たなシステム作りを論じる。

登録情報

  • 単行本: 210ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2003/11)
  • ISBN-10: 4120034739
  • ISBN-13: 978-4120034732
  • 発売日: 2003/11
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 185,343位 (本のベストセラーを見る)
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By カスタマー
形式:単行本
一人の人間が一生にできることは小さくない。生まれた時にはすべての人に同じ機会が与えられ、数十年のあいだそれぞれの道を邁進し、ある成果を上げて人生を終わる。数千年の歴史を経て、今の日本はこれが自由にできる民主主義の国になった。人の能力、描く大志、人柄、人望、社会の動きなど色々なことの加算、乗算で一生は決まる。今の日本に、理不尽な拘束はない。とてつもない夢を描き実行すれば、何でもできる。田中角栄はこれを証明したような人だ。戦後を思い起こせば、停電は日常的でロウソクは必需品だったし、東京でも冬にはよく雪が積もり、融けたあとの泥んこ道は本当に歩きにくかった。しもやけの足を擦りながら良く勉強もした。そうすれば明るい未来があると感じていた。夏の終わりから秋にかけては、毎年のように台風で九州地方の家が流されるニュースが流れていた。とても先進国とはいえなかった。佐久間ダムの建設映画、次々に建てられる東京オリンピック施設を見て、期待できる未来を感じ建設分野の仕事を選んだ。自分の人生は自分で選んできた。しかし、その背景に流れていた日本の近代化、政治のなかで、一つの駒としてこれに翻弄されていたのかもしれない。それでも良い、私は私で楽しかったし、角栄らと一緒に夢を追ったようにも思う。しかし今は、これからの日本の進み方を考えなければならないときだ。この本はなにか考えさせてくれる、本当に興味深い素晴しい本だ。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By さきこマイラブ トップ1000レビュアー
形式:単行本
 本書は,故・田中角栄元総理がその生涯を賭けて築き上げた日本建設史である。戦後の荒廃から奇跡的な経済成長を遂げた日本国。雪国の寒村に生まれ育った田中先生は,いくつもの国土開発関係の立法を手がけ,その一翼を担ってきた。その集大成が,「日本列島改造論」である。「国土の均衡ある発展」を目指した列島改造は,政・官・民が癒着した利益誘導型の政治となり,地価の高騰や巨大な財政赤字を生み出し,平成の今日にも暗い影を落としている。本書は,そんなわが国の構造に決別を迫るものである。

 しかし,一方で,道路を作り,橋をかけ,トンネルを掘ることは,1年の半分を雪に埋もれて過ごさなければならない地方に多くの恩恵をもたらしたことも事実である。待たずに電車に乗れ,新製品が街に溢れる不夜城の大都会に住む人々には理解できないことである。列島改造は,不便な「裏日本」に生まれ育った田中先生の,東京をはじめとする「表日本」に対する怨念でもあった。大都会から遠く離れた過疎地に住む者にとっては,公共投資の恩恵は計り知れないものがある。誰かが言っていたとおり,東京に住む人たちだけに地方のことが分かるか!というのも納得できる。

 その点,本書は,公平な視点で,日本の国土開発の在り方に有意義な問いかけを発している。建設関係者や大学で土木や建築学を学んでいる若い人たちにも読んでいただきたい好著である。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ladymarmalade トップ500レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
本書は戦後、政治家、官僚、建設業者のスクラムによって、いかに日本が土建国家として拡大し、またその成功が経済成熟の時代になって大きな足枷となっており、そのシステムを超克しなくては日本の将来展望は開けないということを田中角榮という天才的政治家の歩みとともに解説している。土建宰相としての田中角榮を描いているのだが、多くの情報から客観的に捉えているという印象を受ける。現在の日本が多く抱えている課題は、経済が成長している時代に田中角榮が描いた繁栄の方程式に、経済の成長が終焉しているにも関わらずしがみついているためであるということが本書を読むと明解に理解できる。饒舌な説明がなく、理路整然としており、分かりやすい。最後に、「田中角榮を卒業するために」という章が設けられており、新しい国づくりの著者の提案がされている。通常、こういう提案ものは結構、それまでの分析はよくてもがっかりさせられる内容が多いのだが、本書では結構、いいことが書かれている。お勧めである。
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