物事を理解する際、学習する際に必要なのは、イメージ力である。
言葉を聞いただけで理解できる場合と理解できない場合とがあるとすれば、それはその言葉の意味するところを”イメージ”できるかどうかにかかっている。生産関連の学問が難しいと言われる理由はまさにそこにある。多くの社会人や学生にとってものづくりの現場である「工場」は、日常のイメージからは遠い世界である。その実作業を見たり聞いたり、あるいは作業したりする機会はほとんどの人にはない。逆に生産管理の実体験が豊富な人にとっては、その”イメージ”の段階で困難を覚えることはない。
ではどうすれば、実経験の少ない人にそのイメージを養ってもらうか?そして、理解をしてもらうか?
絵や図表を多用する。より分かり例をあげて説明する。議論を深め過ぎない。わかりやすい言葉で選んで書く。等といった、書き手にとっての”テクニック”が要求される。この本はその点にこだわった逸品であろう。
生産管理の初学者にとってだけでなく、初級レベルのコンサルタントが用語の意味を確認するときなど、様々な用途に使える本であろう。特に生産関連が苦手だが勉強しなければならないという方々にとっては必読の本である。