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生物進化を考える (岩波新書)
 
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生物進化を考える (岩波新書) [新書]

木村 資生
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ダーウィンによって確立された進化論はどのように発展していったのか。分子生物学は進化論をいかに豊かにしたのか。進化の道筋は現在どのように考えられているのか。革命的な「分子進化の中立説」を提唱して世界の学界に大論争を巻き起した著者が、『種の起原』から中立説までの進化の考え方をやさしく説き、人類の未来にも想いを馳せる。

登録情報

  • 新書: 290ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1988/4/20)
  • ISBN-10: 4004300193
  • ISBN-13: 978-4004300199
  • 発売日: 1988/4/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すばらしい 2009/4/29
By 鈴木純一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
ラマルク、ダーウィン、メンデルの進化説から、フィッシャー、ホールデン、ライト、マラーらによって開拓された集団遺伝学、そして進化の総合説を概説するのが本書前半の内容。続いて、自然淘汰、突然変異、適応といった話題が続き、分子進化学と中立説の説明へ。進化論の歴史が非常によく理解できた。集団遺伝学と分子進化学、中立説の箇所は数式も随所にでてくるが、重要な概念や定数がどう定式化されているのかが具体的に分かるという意味でよかった。数式の持つ意味も言葉で説明されていることが多く、分かりやすさへの配慮も豊富。世界的かつ重要な仕事をした著者ならではの視点で、この説は重要だが、あの説は喧伝されているほどでもないなど、フランクな意見が散りばめられているのも面白い。科学ジャーナリストによる本とは一線を画す本格的内容。出版されて20年たっても本書の重要性は変化していないのではないか。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
世界最高の進化生物学者に贈られるダーウィンメダルを受賞し(アジア人で唯一ではなかろうか)、日本が世界に誇る遺伝学者のたぶん唯一の一般向け著書。
数式が多用される章もあり全編にわたって分かりやすいとは言えないが、かいつまんででも読む価値はある。

ただ残念なのは、他の進化学分野と同じようにまだ本説に誤解が根強く残っていること。
ストレートに言えば、本説が自然選択説と反すると考えるのは全くの誤解であり、中立説を攻撃した60、70年代の研究者と同じ誤解をしている。中立説は自然選択の選択圧をうけず、自然選択の是非についてなにも言っていないからこそ「中立」なのである。今では「中立進化説」とよばず「分子進化の中立説」と呼ぶのもそのため。そして進化に方向性を与えるメカニズムはただ自然選択のみであると生前の木村も認めていた。

ゴリゴリの自然選択擁護者であるドーキンスもたびたび中立説を称賛しているが(彼は必ず木村に言及するとき「日本の偉大な遺伝学者」という)、これは中立説が分子時計発見のきっかけを与えたからだ。もちろん中立説の功績はそれだけではない。木村によって進化学説全体が大きく前進した。結果的に21世紀の進化学における比重は分子生物学側によったが、それが自然選択に対する誤解を(しかも30年まえと逆の形で)引き起こしていると知ったら木村はなんと言うだろう。是非とも正しく理解したいものだ。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By およよ VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
生物進化に関する入門書ではあるが,内容は高度・本格的で,私のようなアマチュアは本気で取り組まなくてはきちんと理解できない。
進化学に関する現代の科学の知見を,研究の歴史を踏まえつつ偏りなく記述した本で,名著と言える。現代の知識人はこのレベルを把握することを目標としたい。
それにしても,この本を読んで考えさせられるのは,生物進化を正しく理解する事の難しさだ。
何となく突然変異と自然淘汰で分かった気になっているのが大方のアマチュアだと思うが,これが事実かどうかを検証するには数学的・統計的な扱いがどうしても必要になってくる。
「分子進化速度」の概念も正確に理解するのはかなり大変だ。
口当たりの良い表現でアマチュアに迎合するのではなく,読みにくくなるリスクを冒しても学問的に厳密に記述しようとした一流学者の気骨を感ずる。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
新書にしてこの密度。碩学の手になる極上の入門書
世界のキムラ先生に推薦など僭越の極みと知りつつ薦める。
生物学の分野で良い入門書・啓蒙書は数多いが、それらの中にあっても、... 続きを読む
投稿日: 2010/1/19 投稿者: hindsight
木村博士の中立説解説
進化の中立説が初めて一般人の目に付いたのは、「科学朝日」1968年8月号だったか?今となっては良く憶えていない。確かその年に遺伝学の国際会議が有り、その時の木村先... 続きを読む
投稿日: 2009/4/27 投稿者: 時代錯誤
現代人の必修教養
結構本格的で教科書に近く、中立進化の基本がほぼ学べる仕様。
理系文系問わず、全大学生必読の書と言ってもよいだろう。... 続きを読む
投稿日: 2007/7/9 投稿者: セカい共和国屁
専門性が高いです。
... 続きを読む
投稿日: 2007/6/24 投稿者: t-tatsumi
古典となるかも
これまで様々な人が進化について語ってきた。しかし本書ほど真摯に語るのを見たことがない。本書で何度も解説されている自然淘汰万能説がナチスに利用されたことで、優生学や... 続きを読む
投稿日: 2005/5/14 投稿者: ヨーゼフ・K
進化中立説入門
ドーキンスの「利己的な遺伝子」を読んでから、これを読みました。淘汰主義者のドーキンスの語り口は非常に説得力があり、うならされるものがありました。その淘汰万能主義に... 続きを読む
投稿日: 2004/2/25 投稿者: masa4104
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