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生物多様性のウソ (小学館101新書)
 
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生物多様性のウソ (小学館101新書) [単行本]

武田 邦彦
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容説明

トキの放鳥こそ、生態系破壊ではないか?

生物多様性を訴える人たちはこういう。「生物の種類が日増しに減っている」「種の多様性を守らなければいけない」「地球温暖化で生物が絶滅する」……でも、それって果たして本当なの?『偽善エコロジー』『偽善エネルギー』の著者・武田邦彦氏は、むしろこういう。「現代はもっとも生物種が多い時代だ」「生物は多様でなくても構わない」「地球温暖化で生物は増える」と。これぞ、「生物多様性」の新常識である。

内容(「BOOK」データベースより)

これまで地球温暖化、原発事故の「ウソ」を指摘してきた著者が、生物多様性の欺瞞を暴く「目からウロコ」の最新刊。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/6/1)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4098251094
  • ISBN-13: 978-4098251094
  • 発売日: 2011/6/1
  • 商品の寸法: 17.4 x 11.2 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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114 人中、88人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 これはちょっと頂けない, 2011/6/12
レビュー対象商品: 生物多様性のウソ (小学館101新書) (単行本)
資源「材料工学」専攻の大学教授による本。

著者が有名になった2000年出版の「リサイクル幻想」は面白かった。データねつ造疑惑も出ているが、主張は納得できるものがあった。「リサイクルの結果資源消費が増えては元も子もない。環境負荷の総量をコントロールするべき。」というテーマで、既存のリサイクルシステムの矛盾や無駄を鋭くついた新書だった。各材料の特性からリサイクルの可能性を模索するあたりなど、専門知識の裏付けを感じさせる、他の新書では読む事が出来ないものであった。

ところが、本書はちょっと…

「多様性は保護すべきである」という意見を、様々な角度から批判する、というスタンスはとても良いし、著者の個性的で検討外れな視点が面白い箇所もある。

しかし、進化のメカニズムや生態系サービスなどについて、殆ど知らないのではないか、と思わせる内容であった。
「人間による大量絶滅は、進化を促進させて生物種数を増やす」であるとか、「生物種数が多くなり過ぎても困ってしまう」など、生態学の専門家からは聞いた事が無い様な、根拠の全くない独自の主張が続く。
他の方のレビューにある、『生命の発展に於ける生成と絶滅の変転を説かれる視点』という部分も、種数変動のグラフを見て、「今後もこの傾向が続く」と勝手に結論付けているに過ぎない。今までの大量絶滅の真相も解明できていない状況にも関わらず、今回の大絶滅の構造や影響も一切検討せず、「全てが全く同じで問題が無いもの」として扱っている。学者として、この様な姿勢は許されるものであろうか。

更に、種数と一次生産量の相関関係なども無視し、生物種が少なくても問題無いと説いたり、既存の生態系に依存して暮らす人々の事も考えず、「多様性の保護は先進国のエゴでしかない」とあっさり結論付けるのも、視野が狭すぎる。

紙媒体で出版するには、あまりにいい加減な内容だと言わざるを得ない。

<皆さん割と言いたい放題言ってるので、6月17日に一部訂正と追記>
アマゾンに気を使って、一生懸命擁護するのが馬鹿らしくなってしまいました。

率直に言って勧められる人が一人も居ない本です。本書の間違いを笑い飛ばせる人には、浅い情報ばかりで得る所が無い。そうでない方には毒。真面目な方は、このふざけた本が衆目にさらされている事に、怒り狂うはずです。
新書の類いは今までに200冊くらい読みましたが、本書はぶっちぎりのワースト一位です。

甲子園球児が書いた「マイケルジョーダンはバスケットボールがへたくそである(俺の方が上手い)」という本があったとして、それを読みたい人は、手に取れば良いと思います。
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34 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 素晴らしいです、反面教師的教材として。, 2011/8/10
レビュー対象商品: 生物多様性のウソ (小学館101新書) (単行本)
いやぁ、本当に面白かったです。最高ですよ。フィクションとして、ですが。

「生物多様性のウソ」を暴くと言っていますが、武田さんは本書の中で、生物多様性というものをわざと曲解して、まったく的外れな批判をしています。適応や生態系、システムの基本、発生や進化に関する理解も誤りだらけのまま批判しています。これでは批判になっていません。しかし、学者がそのような批判をするはずはありませんので、これはわざとやっているのだと思います。

学者であれば論拠となるデータを出すのが筋なのに、なぜかデータも出さず、たとえば「種を絶滅させることは進化を促す」なんて言えてしまう。生物の進化が10年やそこいらで起こるという、ダーウィンの進化論をはるかに超越した新説を打ち立てる。そのような大発見にもかかわらず、発見の論拠となるデータが全くなく、なぜそういう大発見に至ったのかがまったくわからない。こういうものを学生がレポートで提出したら、座布団がもらえるかもしれません。単位はもらえないこと請け合いですが。

こんな感じの箇所が山ほどあります。いやはや、こんな文章を学者が書いたのかと思うとぞっとします。が!これはわざとに違いありません。おそらく、学生が、きちんと生物を勉強したかどうかを試すための試金石として書いたものなのでしょう。生物学についてきちんと理解した上で、理解していない人の気持ちになって書いた、そういうことでしょう。この人は本当に学者か?と言われるリスクを冒してまでこのような名著を生みだした武田先生、最高すぎます!

そういうわけですので、本書は生物学を学んだ大学生、腕に自信のある高校生の皆さんに是非読んでいただきたい本として推薦します。
そして、読みながら、本書の誤りを指摘して、修正してみてください。
そのことが、最高の勉強になります。

相手の言うことを理解しないで反論することはディスカッションではタブーですし、データやリファレンスのない論文は即Rejectされます。この本を読めば、いざ論文を書くときにも、「こういうことをしてはいけない」ということも学べます。

学者としてやってはいけないということの実例を、武田先生が教えてくださる。こんな本はなかなかお目にかかれません。
しかも武田先生の理論は、フィクションとして読めば本当に面白いです。最高ですよ!

念のために付け加えておきますが、生物学をきちんと学んでいない人が、この本を読んで間に受ける、なんてことはないように気をつけてくださいね。生物学の知識に自信がない人が、この本を読んで「生物多様性の通説はウソだらけなんだよ」なんて言いふらした日には大恥をかきます。この本は、あくまで、生物学をきちんと学んだ学生が、書籍の誤りを指摘し、正し、また反面教師にすることで勉強をするための、まったく新しいタイプの書籍なのですから。
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42 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 痛ましい本, 2011/7/25
レビュー対象商品: 生物多様性のウソ (小学館101新書) (単行本)
 この本を読んで共感をおぼえる方々の罪を問うことは酷だろうと思います。しかしこの本の著者、そしてこの本に出版の価値があると判断された編集者・出版社には痛ましさをおぼえます。

 生物多様性について言われていることの字面だけを表面的にみて、それがすべてだと即断されたとすれば、このような失敗も起こりうるのかもしれません。しかしここに書かれていることの大部分は、生物多様性の問題の現場、現物、現場の方々のいずれとも接点をもたない概念・イメージの空中楼閣です。現実との接点がほとんどありません。

 この本の著者に学者としての誠実さがあれば、この本に書かれたことには、どこか不安があることでしょう。そして問題の現場、現物、現場の方々から謙虚に学んでいなかったことにどこかで気づき、学びなおそうとされることでしょう。そして問題の基本的な構造や枠組みをよく理解していなかったことを痛感され、反省されることでしょう。

 生物多様性は、ここに戯画化されて書かれているほど安易な問題ではありません。地球上の生物的自然の差異の総体とそれらのあいだのつながりの総体、それらがうみだす機能の総体をそれは問題にしています。人間の歴史・生活・文化の総体、将来世代と現在の世代の倫理など、既存の概念で解決できない多元的な問題領域がそれにかかわっています。

 その複雑さ、わかりにくさは、人間のと自然の関係すべての多元性と複雑さをそのまま反映したものです。それについて語ることのむずかしさは、それについてよく知り、誠実に考える方ほどよく熟知されていることと思います。

 その全体像を、知力のかぎりをつくしてとらえ、議論している方々のあいだで、知ったかぶりをして一部分だけをイメージとして切り出し、「ウソ」というようなレッテルを貼る、これほどこっけいなことはありません。しかしそうした空虚なイメージの方が現実味をもって感じられるのも、生物多様性の現実から切り離された(たとえば)東京のような大都会で起こりうる痛ましい「現実」なのかもしれません。それはむしろ、微笑をもって報いることしかできない類の現象なのかもしれない、とも思えます。この本をそのような「惨状」の実例として参考にする、という読み方もできるかもしれません。

 とはいえ、この著者に、ボルネオや沖縄などの生物多様性の問題の現場に出かけることまでは期待せずとも、せめて勤務先の大学のすぐ近くで開かれたCOP10の会議の現場に足を運び、そこで交わされていた議論に耳を傾けるだけの誠実さがあれば、と思わずにはいられません。そこまで期待するのは、高すぎる期待だといわれるでしょうか。
 
 しかし現実と直面することを職務とする科学者として、著者にはこの失敗から再起され、謙虚に生物多様性について学びなおされることを期待したいと思います。この本に共感された読者の方々にも、それによってむしろ新しい発見の道がもたらされることでしょうし、それこそはむしろこの本の著者にしかできないことなのではないかと思われます。

(以下、2011年8月15日に追記しました。)

 この本に対する高い評価のなかに、読みやすい本だというものがあります。わたしもそう思います。文章の書き方が上手です。しかし批判の対象とされる方々の主張を正しく理解し、適切に紹介した上でそうしているかというと、疑問です。自己アピールばかりが巧みで、人の話にきちんと耳を傾けず、勝手な思いこみで理不尽な決めつけばかりをする人を前にしているときのような困惑を、わたしはおぼえました。生物多様性にかかわってこられた方で、同じように感じられた方は少なくないのではないでしょうか。

 トキについての武田氏の議論の仕方は、生物多様性のことをよく理解していない人の感情や受けとめ方の問題として見たときに理解できる書き方になっています。自覚されているかどうかわかりませんが、生物多様性の問題をトキの愛護の問題に矮小化してしまわれている趣も感じられます。この2つの間に関連がないわけではありませんが、別の問題としてとらえた方がいいでしょう。

 愛護では生物個体の福祉や尊厳が問題の中心になりますが、生物多様性ではむしろ生物種としての生態系や地域社会とのつながりがより重要視されます。生態系のなかで生きるとは生物個体にとって残酷な出来事をも伴うものですから、この2つの間には矛盾する場面が当然あります。人間社会とのかかわりの面でも、両者が矛盾することはあります。捕鯨をめぐる対立にも、この矛盾が反映しています。どちらをより大切と考えるかは、価値観の問題です。

 そして多様な価値観をどう折り合わせるかは、環境問題としての生物多様性について考え、議論するときの中心的なテーマのひとつになっています。去年名古屋で開かれたCOP10もそのための会議でした。たとえば生物の生態系や地域社会とのつながりも、生業・文化・市場経済など多様な価値観によって照らし出される面が現実にあるからです。動物愛護の主張も、多様な文化的価値観のひとつに含めることができるかも知れません。

 武田氏は、生物多様性の議論を、この本のある箇所で、一枚岩の議論であると印象づけるような書き方をされています。たとえばもともと先進国の環境運動家のエゴの押しつけだというような論調です(保守対リベラルの価値観の両極化が問題になっている米国政治の動きについても、なぜか一枚岩のものとして書かれています)。

 しかし生物多様性について、そういうとらえ方は適切でしょうか。それは現実を反映しているでしょうか。生物多様性条約には、米国などを除く世界のほとんどの国が加盟しています。その圧倒的大部分は、いわゆる発展途上国です。その結果、この本の他の部分で武田氏自身が認めておられるように、この条約は生物多様性に対する発展途上国の関心や利害が主張される場にもなっています(COP10でもそうした印象的な場面がありました)。一方、途上国の政府がその国の住民、特に先住民や女性などの弱者の関心や利害を本当に正しく代弁しているかという問題も提起されています。条約発足以後のこのような議論の深まりがもつ意味を、この本はほとんどフォローできていないようです。また食糧や木材、工業製品の原材料の大部分を日本は輸入に頼っています。それが輸出国の生物多様性と暮らしに及ぼす影響について、企業団体も真摯に考えはじめています。このことの意味をも、武田氏はあつかいあぐねているようです。

 こういう大事な対話のテーマに育ちうる話題の芽を、粗雑な議論の仕方で武田氏みずからがつみ取ってしまわれているのは、残念です。

 多くの支持者に恵まれ、「現代のコペルニクス」を自称され、環境問題の専門家としてあつかわれる立場なのですから、それに見合った丁寧でレベルの高い議論を展開していただきたいと思います。
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