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生物多様性というロジック
 
 

生物多様性というロジック [単行本]

及川 敬貴
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

この新しいロジックは、世界をどう変えるのか。
生物多様性戦略は画餅にすぎないか。
COP10後の日本社会を見据え、法制度の創造的活用を説く。

【内容】
生物多様性というロジックは、社会の基盤たる法制度にどのように投影されているか。この理解なしに、今後の社会のあり方を論じることはできない。法の意義から具体的な地域戦略策定の手法まで、わかりやすく説く本書は、「制度生態系」や「環境の司令塔」など最先端の議論も展開。自治体やNPO、企業人も必読の"市民のための専門書。"

【3つの特徴】
★1★ よりどりみどりの生物多様性本。でも、この視点は本邦初!
従来の生物多様性本は、生態保全学やビジネス、データ把握に主眼を置いたものが多かった。しかし本書では、生物多様性という「ロジック」に注目。大局的な視点で社会を俯瞰する。

★2★ 自治体・まちづくりの現場を変革するシナリオは、ここから始まる。
10月のCOP10後に、全国各地の自治体で生物多様性「地域戦略」の策定が加速的に進むことが予想されるが、各自治体で具体的にどのような地域戦略をつくるべきか。生物「多様性」という言葉どおり、"金太郎アメ"的ではなく、各地域の持ち味を生かした戦略づくりができるよう、実践的な提言を行っている。

★3★ 「ハーバード白熱教室」にも負けない、分かりやすさと面白さ
それぞれの章・節ごとに、Episode とQuesetionから導入。「生物多様性」に関わる最近の時事問題など身近な例から興味をひきつけ、法制度に日頃はなじみのない初学者にも、とても分かりやすく工夫した書きぶり。
一方で、アジアの地域戦略策定状況や、アメリカの「環境の司令塔」システムなど、先進的な議論も展開。章末には、さらに研究を深めたい人のための注、引用文献も充実し、研究者にもオススメ。

【目 次】

はじめに
本書の特徴

第1章 生物多様性とはなにか
第1節 生物多様性とはなにか
第2節 生物多様性プラットフォームの誕生

第2章 生物多様性はルールにできるのか
第1節 制度生態系の成立
第2節 進化する自然保護法―生物多様性の保全
第3節 環境法化する諸法

第3章 ロジックは世界をどう変えるか
第1節 生態リスク管理と自然再生
第2節 衡平性の確保―ABSとSATOYAMA(里山)
第3節 生物多様性の確保と「司令塔」

第4章 なぜ戦略をつくるのか
第1節 日本の生物多様性戦略
第2節 ニュージーランドの地域戦略
第3節 地域戦略の技法─資源創造と参加型生物多様性評価

付録:関連法令情報について
読者のみなさんへ
索引

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

及川 敬貴
1967年北海道に生まれる。2000年北海道大学大学院法学研究科博士課程修了(法学博士)。現在、横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授。環境法専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 200ページ
  • 出版社: 勁草書房 (2010/9/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4326602317
  • ISBN-13: 978-4326602315
  • 発売日: 2010/9/9
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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斬新な視点 2010/11/14
By モト
名古屋でCOP10が開催され、「生物多様性」というキーワードはずいぶん広まってきたように思う。でも、様々な国が集まり会議をするほど、それって大事なことなの?そしてその答えがYesなら、行政はそれをどのように捉え、そして施策しようと考えているの? 
 この本は、生物多様性を「社会の新たなプラットホーム」と位置づけ、その上で起きている関連諸法の改定や戦略策定などの幅広い行政の動きを一種のシステム変動と見立て、先の問いに答えようとしている。斬新な視点からの解説は、今後の環境行政(幅広い意味で)の方向性といったことに関心のある人にとって、大いに参考になると考える。

法律家の書く環境の本なんて堅いし、実務に関わる自然科学系の視点とは関心のポイントががずれて面白くないのでは?と思うかもしれない。しかしこの本は、環境系大学院で自然科学を専攻する大学院生を対象にした筆者の双方向型講義から生まれたものと書かれたとおり、いい意味で裏切られるだろう。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Bencher
日本を含め、途上国による経済発展と途上国を中心とした生態系資源に対してどのように向き合って行くかという会議「COP」(2010年はCOP10)
自分はIT関連会社の仕事をしているが、将来企業もこうした時代の流れをきちんと理解しておきたいと思っていた矢先、友人に勧められ購入してみた。
「生物多様性」というのがどういうものなのか、ザックリと外堀を埋めてくれる一冊である。この薄さで日本と外国の生物多様性の戦略と法律などについてまとめられているのは非常にうれしい。初心者〜中級者(問題提議者)まで満足できるのではないだろうか。

「エピソード」という具体的な問題提議“○○は××という状態です”という具体的事実と「クエッション」という答えの指標を置いているので(必ずしも答えではない)研究中の学生や教員の方の授業にも十分活用できるのではないだろうか。

以下自分が役に立ったと感じれる点
◆生物多様性がなぜ今重要なのかが理解できた
◆海外と日本の生物多様性に置ける視点の違いが認識できた
◆生物多様性のメリット、デメリットが見えてきた
◆上記メリット、デメリットから企業が将来直面するであろう問題が想像できた

企業が直面する問題とは、例えば企業が資源国より調達する資源(鉄や特殊な菌とかいろいろ)に対して請求されるかもしれないリスクに対する考えの必要性であったり、逆に今許されている法律に乗っ取った方法であらかじめ利益を獲得したり(例えば希少生物の存在する不動産を購入しておくとか)、そういった将来予見されるであろう事象に対して、今何をしておいた方がよいのかということが頭に描ける。

当面は何度か読返して更なる知識の習得に努めたいと思わせる一作だ。
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5 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
キッズレビュー
この本の特徴は、説明の客観度が非常に高い点だと思う。

私のイメージでは、学者の書く本は他の学者の批判や賛同がとても多い。

もちろん著者は自分の主張をある程度出しているが、かなりの部分をニュートラルにしている気がする。

そのような意味で、読者は様々なトピックに関して先入観を持たずに、自分なりの視点を持つことができると思う。

逆に、提起されていることに対して明確な「答え」を打ち出していないために、物足りなく感じる読者もいるのではないだろうか。

全ての章を通じて客観度の高い、必要十分な情報を提供している点で、著者に敬意を払いたい。

最後に、私の感じ方では「アメリカ」のシステムについての部分では、特に力が入っているような気がした。
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