2010年5月リリース。2009年のアルバム「渋栗」の発売を記念して行なわれたライブを音源とした一枚。ただし、全曲が収録されているわけではない。また、商品紹介にもあるとおり、ただ、両バンドの演奏を曲順に収録するのではなく、同じ曲の二つのバンドのライブバージョンを並べるという一捻りした編集が行なわれている。
なお、このライブの模様(全貌)は「渋栗ライブ〜渋編」「渋栗ライブ〜栗編」として2010年4月にDVDがリリースされている。
ライブ盤が持つ臨場感は損なわれるが、圧倒的な音圧で混沌とした演奏を繰り広げる「渋さ知らず」とほぼリコーダーだけの静謐な演奏の「栗コーダカルテット」という両極端に位置するバンドが同じ曲を演奏したときの違いを比較してみるにはいい編集だと思う。
ライナーノーツで川口氏が
『この「生渋栗」を手に取っていただいた方には是非「渋栗ライブDVD」の2作品を見て欲しい・・・実際の流れで栗コーダの演奏から続けて、渋さに至るコンサートの全貌を見ていただけたら云々』と書いている。
きっと、このCDはDVDの補助テキストとして位置づけられるべき作品なのだろう。そのうちDVDも購入してみようかなと思う。
「渋栗」のレビューにも書いたのだが、別のバンドが不破大輔等の書く渋さの曲を演奏したとき感じたのは、彼等の書くメロディは本当に良いということだ。演奏は混沌としているが、メロディ自体はキャッチーだと思う。
なお、このCDと同時に前記「渋栗」のアウトテイクと、このCDに収録されなかった演奏の一部が収録された「割れ渋栗」がリリースされている。