正直に言えば、いわゆる「本」としては、文章そのもの、構成、写真デザインなど編集面での粗は目立ちます。
しかし、そこに在る「森下雄一郎」という人物、その姿勢や自分自身から出る本当の言葉は、小手先で上手に書いただけのものでも、誰かを気持ち良くするためのものではない「本物」です。
本当にその人だから言える言葉、伝えられるものがこの本にはしっかりとあります。
何が言いたいのかもわからない、誰の言葉かもわからない本や表現物が溢れる世の中で、こういう「本」は、本棚に残る価値があると思います。
と、そこまで褒めておきながら、何故あえて星が4つかと言いますと、もっとたくさんの人の手と心に届く「本」になる余地が感じられるからです(純粋に”編集”として。ただし、「森下雄一郎」という人物の本を出版物として世の中に送り出したことは本当に素晴らしいことだと思います)。
バスケットボールを知っている人も、知らない人も、大人も子どもも、この本の「森下雄一郎」を通して、思い出すこと、見えるもの、教えられること、教えたくなること、たくさん出てくるのではないかと思います。