書店でタイトルを見て気になり衝動買いしましたが、一気に読める内容の濃い1冊でした。
本当に窃盗を働いたのかさえ定かでない「おっちゃん」を長年にわたって被告と位置づけた日本の司法制度の貧困さを教えてくれます。
戦中戦後の福祉制度の谷間に落っこちてしまったおっちゃんを生まれた時代が悪かったの一言で片付けるにはあまりに気の毒で、誰か彼を救ってあげられないものかと全編を通してずっと思い続けました。
欲を言えば弁護士、支援団体の活動の他にテレビ放送されたドキュメンタリーの反響や、世間一般にどのように「おっちゃん」的な障害者等の被告を救うあるいは守る手立てがあるのかについてもう少し掘り下げてもらえたらと感じたので、星5つに極めて近い星4つにしました。