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生活保障 排除しない社会へ (岩波新書)
 
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生活保障 排除しない社会へ (岩波新書) [新書]

宮本 太郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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生活保障 排除しない社会へ (岩波新書) + 持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)
合計価格: ¥ 1,722

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

不安定な雇用、機能不全に陥った社会保障。今、生活の不安を取り除くための「生活保障」の再構築が求められている。日本社会の状況を振り返るとともに、北欧の福祉国家の意義と限界を考察。ベーシックインカムなどの諸議論にも触れながら、雇用と社会保障の望ましい連携のあり方を示し、人々を包み込む新しい社会像を打ち出す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮本 太郎
1958年東京都生まれ。1988年中央大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。ストックホルム大学客員研究員、立命館大学教授などを経て、北海道大学大学院法学研究科教授、博士(政治学)。専攻は比較政治、福祉政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 234ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/11/21)
  • ISBN-10: 4004312167
  • ISBN-13: 978-4004312161
  • 発売日: 2009/11/21
  • 商品の寸法: 17.6 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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34 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By be3osaka トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
雇用と社会保障を含めて国がどのように生活保障制度を作っていくべきかを説いている。
世界の研究者の議論や各国で実施されている制度についてその成り立ちを含めて手際よく整理されているので読みやすい。たとえばベーシックインカムのこと。表で類型を示してどういうタイプがあるのかがよくわかる。ベーシックインカムは言葉そのものからすると、基礎的な収入を保障するのだろうということは大方の人が推測できると思われるが、レビュアーはこの本ではじめてタイプごとの微妙な違いを理解できた。

 著者は以下のように分類した表を載せている。

  無条件支給:定期給付、一括給付
  条件付き支給:期間限定、所得制限、社会参加

本書の結論として日本の生活保障ビジョンとして雇用と社会保障を密接に連携させるアクティベーションアプローチを勧めている。生活保障に関する世界各国の制度と研究者の成果が分かりやすく提示されているのでマーカーで線を引きながらじっくりと読んでみた。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kensan
形式:新書
各国の社会保障政策や雇用施策の成り立ちや課題を比較分析する中で、雇用と社会保障の望ましい連携のあり方、日本での生活保障の仕組みをどのように再構築すべきであるかを示しています。
雇用と社会保障の新しい連携のための、4つの政策領域【(1)参加支援、(2)働く見返り強化、(3)持続可能な雇用創出、(4)雇用労働の時間短縮・一時休職】の特質と相互関係や各国の改革論議を踏まえて、「生活保障」の仕組みを明らかにしています。
特に、「排除しない社会」を形成するために(1)参加支援のための4つの橋について詳しく触れています。
1.教育と労働市場をつなぐ橋、2.出産・育児・介護等の家族のケアにかかわりながら働き続けるための橋、3.解雇されたり自発的に職を辞した後でも労働市場に戻っていくための橋、4.体とこころの弱まりに対処しつつ働き続けるための橋。
4つの橋は、性別年齢を問わず、人々が社会参加を続けることを困難にする多様なリスクに対して、社会とつながり続けるための「翼」を提供し、行き来が出来るようにするための社会的な機能です。この4つの橋を架けるための施策と担う主体について考察し提言しています。
歴史的な視点や重層的で多元的な見方が必要な課題に対して、各国の経験や事例を示しながら、体系的で整理した形で説明されていますので、分り易く読みやすいです。

なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By どぜう トップ1000レビュアー
形式:新書
私たちの生活が成り立つには、各々が働き続けることができるというのが前提にあり(雇用)、それが何らかのやむを得ぬ事情により困難に陥った場合には、再び働くことができるよう所得の保障を含めた支援を受ける必要があるのですが(社会保障)、この両者(雇用と社会保障)の相互関係ををうまく機能させながら、一人ひとりが雇用を軸として生活できるようにして行こう、というのが本書のタイトルにある「生活保障」の意味するところのようです。

著者によれば、従来の日本では雇用と家族(の協力?犠牲?)に頼りながら、社会保障は低いながらも何とかやりくり出来ていました。

男性を主とした雇用対象の賃金には妻子扶養費も含まれていて、それが家族の収入を支える一方、保育や介護などの面では主婦の奮闘が期待されており、それによって公共サービスの不足を補っていたというわけですね。
そして、少ない社会保障の対象は退職した世代の高齢者の医療や年金などが中心で、「現役世代」に対する支援という発想には結びついていなかったようです。

今日これまで以上に社会保障の比重を高める必要はあっても、現状はその頃とは一変してしまっており、雇用そのものが崩壊の危機に瀕してしまい、元々低めに抑えられていた社会保障がさらに貧しくなりかねないといった状況です。

そこで、「福祉国家」と言われ大きな社会保障支出を抱えながらも高い経済成長率を生み出して来た北欧諸国モデル(本書ではスウェーデンが中心)を、それが直面した困難な経験も含めて検討し、大陸ヨーロッパモデル、米英などのアングロサクソン諸国モデルとも比較しながら、「アクティベーション」という視点から社会保障と雇用を相乗的に発展するために日本が採るべき道筋を考えようというのが本書です。

本書は良書だと思いますし、「おわりに」を読んで自分のマイナス思考傾向を窘められてもらいはしたものの、「ではどうしたものか?」からはすぐには出られそうもないので、八つ当たり的に★ひとつ減点させていただきました。(ゴメンナサイ)
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