私は、他の方のような感想は書けません。だから、自身の感じたことを書きます。
アンデス山脈に墜落した飛行機には、45人の人間(墜落で幾人か亡くなった)と、ちょっとそこまで…という程度の荷物が積まれていただけだった。
私はこの話(実話)を全く知りませんでした。
飛行機はほんの一部を残して破損(破壊?)。
生きている人たちもそれぞれケガをしている。
周囲はそびえる山とあたり一面の雪。
事故からおよそ70日後、16名が救助されたが、それも、何も装備無しで、助けを求めるため下山した者たちがいたから。
この話を知っている友人は 「ああ、人肉の…」
と言った。
家族たちは、生きて戻ってきた者たちに喜んだが、70日に及ぶ長い日数、日々、何を食べて生きていたのかを知ると、誰しもが急に重い十字架を背負うことになった。
戦争などでも、そういうことはあった、とTVの戦争番組で聞く。
普通の生活をしている時の「生きる」と、この事故のように何もない雪山に墜落して「生きる」は、同じ「生きる」であっても、問われるものが全く違う気がする。
本にはそんなことは書いておらず、ケガ人の手当てや看護をしたり、狭くて寒い機内でどうやって暖を取り、毎日の作業を皆で行ったかが書いてある。
でも実際に自身がこのような事故に遭えば、できる限り、苦しまず楽に死にたいと私は思ってしまう、こんな目にあって、なお生きろということの残酷さは耐えきれない。
あなたなら、この本を読み、一部始終を知って、やはり「生」を望みますか? それとも…。