数年前に、転職で年収が減少するのを機に、家計の支出項目をゼロベースで見直し、
その一環としてバブル期に契約した終身保険をを「払い済み」にしました。
「払い済み」とは、契約を継続しつつも、以降の保険料の払い込みを停止することです。
支払い保険料が減るために、保険金は当初の契約時よりも下がりますが、
メリットとして契約時の高い予定利率のままで保険契約を維持することができます。
北欧等の福祉国家は別格として、日本は先進国の中でも類を見ないほど、
公的医療保険制度が充実しています。本来、民間の生命保険に求められるのは、
それを補完する保障であるにもかかわらず、高額療養費制度のことを伏せて、
医療費の自己負担を針小棒大に誇張して、業容拡大と販売競争を行ってきました。
その犠牲者が、高額な保険料を負担している消費者である事は、
本書を読めばお分かりいただけると思います。
「特約等をはじめとした商品内容が複雑化して、販売側すらその内容を正しく判断できない。」
→「その結果、多数の不払い事例が判明し、解明のために膨大な費用とエネルギーを投入した。」
→「でも、それらに要した費用は、やがて保険料という形で契約者が負担する。」
というのも、笑えないジョークとしか思えません。
本書は、旧態依然とした業界に一石を投じる存在である事は間違いないと思います。
但し、保障内容と保険料が同じような金融商品として、生命保険と共済等を比較すると、
保険料の割り戻しがある共済の方が割安だと思うので、
(立場上難しいかもしれませんが)大手生保とネット生保との比較ばかりで、
共済等との比較があまり無かった点を考慮して、星4つとしました。
生命保険に限らず、営業マン(生保レディ)のセールストークを真に受け止めてはいけません。
なぜなら、厳しいノルマを課されている者が、自分のノルマに都合の悪い意見を言うはずがないからです。
無抵抗に多額の保険料を払い続けるよりも、一度真剣に保険の見直しをして、
浮いた予算をより有意義なものに活用したほうが人生の選択肢が広がると思います。