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38 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
旧態依然とした業界に一石を投じる存在,
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レビュー対象商品: 生命保険のカラクリ (文春新書) (新書)
数年前に、転職で年収が減少するのを機に、家計の支出項目をゼロベースで見直し、その一環としてバブル期に契約した終身保険をを「払い済み」にしました。 「払い済み」とは、契約を継続しつつも、以降の保険料の払い込みを停止することです。 支払い保険料が減るために、保険金は当初の契約時よりも下がりますが、 メリットとして契約時の高い予定利率のままで保険契約を維持することができます。 北欧等の福祉国家は別格として、日本は先進国の中でも類を見ないほど、 公的医療保険制度が充実しています。本来、民間の生命保険に求められるのは、 それを補完する保障であるにもかかわらず、高額療養費制度のことを伏せて、 医療費の自己負担を針小棒大に誇張して、業容拡大と販売競争を行ってきました。 その犠牲者が、高額な保険料を負担している消費者である事は、 本書を読めばお分かりいただけると思います。 「特約等をはじめとした商品内容が複雑化して、販売側すらその内容を正しく判断できない。」 →「その結果、多数の不払い事例が判明し、解明のために膨大な費用とエネルギーを投入した。」 →「でも、それらに要した費用は、やがて保険料という形で契約者が負担する。」 というのも、笑えないジョークとしか思えません。 本書は、旧態依然とした業界に一石を投じる存在である事は間違いないと思います。 但し、保障内容と保険料が同じような金融商品として、生命保険と共済等を比較すると、 保険料の割り戻しがある共済の方が割安だと思うので、 (立場上難しいかもしれませんが)大手生保とネット生保との比較ばかりで、 共済等との比較があまり無かった点を考慮して、星4つとしました。 生命保険に限らず、営業マン(生保レディ)のセールストークを真に受け止めてはいけません。 なぜなら、厳しいノルマを課されている者が、自分のノルマに都合の悪い意見を言うはずがないからです。 無抵抗に多額の保険料を払い続けるよりも、一度真剣に保険の見直しをして、 浮いた予算をより有意義なものに活用したほうが人生の選択肢が広がると思います。
45 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ポジショントーク的な部分もあるが間違いなく良書でしょう,
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レビュー対象商品: 生命保険のカラクリ (文春新書) (新書)
良い点は他のレビュアーが書いているので、記載が不足していると思われる点を書きます。まず1点目は、三大疾病特約と介護特約についてです。がん、脳卒中、心筋梗塞で長期入院した場合や要介護状態になった場合に 数百万から数千万といった高額な給付金が支払われる特約ですが、ほとんどの生保にあってライフネットには無い商品です。 万が一に備えるという保険の性質そのものに非常にマッチしている特約で、契約者も多いと思います。 「障害者になると収入が無くなる。家のリフォームも必要だ」などと営業マンに脅されると備えておきたくなるものです。 こういった特約について岩瀬さんがどう考えているか、ライフネットで準備していないのはなぜかを読みたかったです。 (保険商品が複雑になりすぎる、実際に支払われるケースは稀であまり意味がない、といったところでしょうか) 2点目は年金保険の保険料控除制度についてです。現在は金利が低いため、 保険会社にお金を預けて塩漬けにしてしまうのは良くないというのが本書の基本スタンスです。 これはもっともですが、税金の控除分まで含めて考えると必ずしもそうとは言えないでしょう。 途中解約すると損になるので自由に使えないお金になってしまうのは確かですが、貯金の一部を老後に備えるという 目的であれば十分検討に値する商品だと私自身は考えています。 年金商品もライフネットでは扱っていないので、少し自社商品のメリットに偏った書き方をしている印象を受けてしまいます。 2点書きましたが、その点を差し引いても星5つの良書だと思います。
65 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
タコが自分の足を喰う話,
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レビュー対象商品: 生命保険のカラクリ (文春新書) (新書)
著者は米国のハーバードビジネススクールで学んだ後、三年前から立ち上げ始めたインターネット専業生命 保険会社の副社長を務めるようになった人物である。 本書ではセイホ業界の慣行、姿勢、商品開発、営業 などに見られる問題にずばずばと切り込んでいる。 「業界に染まってしまう前に」書いてしまおうと思った のだそうだ。実に賢明なことである。 曰く、旧来の生保は大量のセールスマン(レディ)を 抱えて彼らの口説き(義理人情プレゼント)に頼って 保険を売り込み、その扱い商品は人件費等の見合いで 実質手数料がひどく高額になっている。かかる実態を 隠すために保険会社は分かりにくい特約を多数付けて 消費者を目くらましにしてきた。保険料の不払いなどの スキャンダルも、根本は消費者を見ずに自らの組織を 維持することに汲々とするから生じるのではないか。 しかし、このような消費者のためにならないビジネス モデルは明らかに限界に来たはずだ。なぜなら著者らの 努力によって保険に使われないお金(付加保険料)が 法外に高額であることが白日の下に晒され、またこれを 嫌うならばネット生保や共済といった代替手段が末端の 消費者にも提供されるようになったのであるから。生命 保険の見直しを考えている方、内容がよく分からないままに 毎年保険の更新を続けている方、職場等で生保の勧誘を 受けて考慮中の方々などには是非一読をお勧めしたい。 本書は若くて優秀な経済人が高いモチベーションで 新しいビジネスを立ち上げつつあるその途中経過を リアルタイムで読ませてくれるという点でも興味深い。 評者は著者と彼の会社の成功を切に祈る次第である。 社会の共助のためにという志がさらに磨かれんことも。
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