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生命の未来
 
 

生命の未来 [単行本]

エドワード・オズボーン ウィルソン , Edward O. Wilson , 山下 篤子
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

私たち人類はいつまで存在できるのか?

地球と人類の現在と未来を、圧倒的な知識と想像力で看破した、21一世紀の人類に贈る強烈なマニフェスト。

生命の総体、すなわち科学者にとっての生物圏、神学者にとっての被造物は、地球をおおう有機体の膜だ。スペースシャトルから横に見ても見えないほどの薄い膜だが、内部は複雑で、構成する生物種の多くがまだ発見されていない。その膜は、とぎれなくつながっている。エヴェレストの山頂からマリアナ海溝の底にいたるまで、この惑星のあたゆるところに何らかの生きもの暮らしている―そうした生物圏の膜が地球をおおい、あなたや私をおおっている。それは私たちにあたえられた奇跡だ。そしてそれは私たちの悲劇でもある。それが何であるか、それを味わい利用する最善の手段が何であるかを私たちが学ぶ前に、大きな部分が永久に失われていっているからだ。前著『知の挑戦』で宗教、科学、芸術などあらゆる系統の知を統合し、人間の本性を、解き明かそうとした知の巨人ウィルソンが“生命の未来”について発した強烈なマニフェスト、人類必読の書。私たち人類は、いつまで存在できるのか。膨張し続ける世界人口、永久に失われつつある生物の多様性―生命をはぐくむ地球上の生物圏は、急激に衰え始めている。私たちはいま、何を選択すべきなのか。 ピューリッツア賞を二度受賞した知の巨人が発する強烈なマニフェスト 人類必読の書     知の挑戦~科学的知性と文化的知性の統合~エドワード・O・ウィルソン著 遺伝的、脳科学から宗教、芸術まで、分断された知性を統合し、人間の本性を解き明かし、人類の未来を予見する“知の巨人”ウィルソンの集大成的著作。世界的ベストセラー。

内容(「BOOK」データベースより)

膨張し続ける世界人口、永久に失われつつある生物の多様性―生命をはぐくむ地球上の生物圏は、急激に衰え始めている。私たちはいま、何を選択すべきなのか。ピュリッツァー賞を二度受賞した知の巨人が発する強烈なマニフェスト。

登録情報

  • 単行本: 279ページ
  • 出版社: 角川書店 (2003/12)
  • ISBN-10: 4047914622
  • ISBN-13: 978-4047914629
  • 発売日: 2003/12
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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The totality of life, known as the biosphere to scientists and creation to theologians, is a membrane of organisms wrapped around Earth so thin it cannot be seen edgewise from a space shuttle, yet so internally complex that most species composing it remain undiscovered. 最初のページを読む
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 環境問題のふたつのジレンマを斬る。, 2005/9/3
By 
レビュー対象商品: 生命の未来 (単行本)
 生物多様性主義の急先鋒エドワード・O・ウィルソンが、生命の未来を憂う。
 著者はまったくの理想主義者かといったらそうじゃない。例えば安全性が保証されれば遺伝子組み換え技術の利用もいとわないこと。財力のあるNGOによって原生林の土地を競売で購入すること。こうした現実的視点に立った提案もある。

 環境問題を話すときには、以下のようなふたつの根本的ジレンマがあると思う。この本ではその答が示唆されている。

 ひとつは「環境か経済か」といったプライオリティ選択のジレンマについて。つまり「地球の遠い将来を見据える」といった長い目か、「今日明日の利益を追求する」という短い目かの問題だ。
 著者が言うには、地球環境を保全することは結果的に経済も潤すことになる。たとえば、生物多様性からベネフィットとなる資源を求めようとするバイオプロスペクティング。米国の国立公園で好熱菌が発見されて莫大な経済的利益がもたらされたらしいが、それも生物多様性が保たれているおかげだ。

 もうひとつのジレンマは、生物が1種や2種絶滅したからといって、大勢には影響ないじゃないかという論だ。自分が選挙で投票したって当選者がかわるわけじゃないという感覚と似たものかも。
 ところが、現実は1種や2種絶滅するどころの話ではないという。「レッドリスト」をもとに計算すれば、21世紀中に哺乳動物の4分の1、鳥類種の8分の1が絶滅する見込みだ。年間の絶滅率でシミュレーションすると最悪の場合1000分の1~100分の1種が絶滅するという。ここまで数字が跳ね上がると、「種の絶滅のひとつやふたつ」といった話ももはや成り立たなくなってくる。

 こんな話をしたところで、ジョージWブッシュライクな人びとは、依然として聞く耳を持たないかもしれない。けれど、環境問題は「なんとなく」関心を持っている人がほとんど(20対80の法則がここでも成り立つ)。そうした「なんとなく」関心を持っている人たちを取り込んで世論をつくっていくためには、やっぱりこうした本の存在を知らしめて、じっくりと読んでもらうことも重要だと思う。

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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 科学的根拠に裏付けられ、かつ実効性のある提言, 2006/12/9
レビュー対象商品: 生命の未来 (単行本)
主要学問分野を横断できるだけの幅広い知見と、
それらを統合できるだけの頭脳を持った著者ならではの本です。

自然科学を駆使して生命多様性の重要性を立証してみせ、
かつ経済活動の現実を踏まえて実効性のある解決策を提示しています。

このテーマについては、
とかく自然と経済の表層的・短絡的・イデオロギー的な二元論での不毛な論争が目立ちますが、
本書で科学をフルに活用することによって解決の道筋を見せてくれたことで、
より適切な問題解決へと進むことができるのではないかと思わされました。

なお、本書には「解説」が挿入されていますが、揚げ足取りに終始しており解説になっていません。
無視することをお薦めします。

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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 かなり偏向した書である, 2009/5/13
レビュー対象商品: 生命の未来 (単行本)
生物学者のなかで進化論の権威と言えば、動物行動学専門家の理論派R.ドーキンス、古生物学専門家の一流コラムニストS.J.グールド、そして本書の著者の社会生物学専門家のエコロジストE.O.ウィルソンが三本柱である。前2者の著作はいくつか読んだことがあるが、ウィルソンについては読んだことがないので本書を手始めに読んでみた次第である。

内容は、「生物多様性の維持が地球環境を救う」という主張に尽きる。なぜか、本書の最後にあるにもかかわらず本書に批判的な「解説」として寄稿する池田清彦氏が指摘するとおり、「ウィルソンの論調は生物多様性至上主義とでも言うべきもの」で「はっきり言って生物多様性を守る絶対的な根拠は存在しない」に、読後感として個人的には同感である。

エコな人にとっては、「現在のテクノロジーで世界中の人が、現在のアメリカの消費水準に達するには、地球があと四つ必要」とか、「人類を救うには、普遍的な環境倫理しかない」とかいう言葉が、とても耳に心地よいのかもしれない。しかしながら、生物多様性至上主義に近い、地球温暖化防止至上主義の主張することには、まだ確かめられていない「神話」を心底信じ切っている単なる輩として、辟易とされてしまう経験が多い。

科学的な実証を踏まえた現実を直視することこそが、真の地球温暖化防止策となる訳で、生物多様性確保も同じようなことが言えるのではないかと思う。本書の表紙裏面の概要紹介では、「人類必読の書」らしいが、そうとはとても思えない。逆に、かなり偏向した書であることは確かである。
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