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邦題にあるように「ニューサイエンス」として、これまでの科学では踏み込まれていないちょっと怪しげな領域(?)についての理論ですが、決してマッドサイエンティストの書いた絵空事ではなく、きちんとした観察とデータ収集・丁寧な理論化による立派な仮説だと思います。
粘土で作った坂道にボールを転がすと浅い溝ができる。
次にまたボールを転がすと、前にできた溝にはまる可能性が高くなり、その結果として溝は深くなる。
そのように繰り返し行われる事によりその事象が起き易くなる。
これが生物の形態の形成や、行動・学習の発達にも起きる。
というのがこの本の趣旨だと思います。
ちなみにこの本の日本での初版(1986)の表紙が、アニメ「エヴァンゲリオン」にほんの数秒だけ登場していた事を知る人は少ないのかもしれませんが、この本の理論でいう形態形成場が「エヴァンゲリオン」では「ATフィールド」として描かれていたようです。
多少書かれ方が難かしく、ライアル・ワトソン博士の本などのようには読めないかもしれませんが、じっくり腰をすえて読むには興味深い本です。
だがシェルドレイクは様々な質的差異のある現象を一挙に単純な図式で解消できるとしすぎているように見える。実際には世界を説明するのに持ち出される諸学問の世界は細分化された世界で、互いに関係の無い解釈がひしめき合っているもののよっては党派的でさえある世界だ。
ここで私たちは現実の人為的な差異によって作られた社会に直面し、社会をどうするかという問題に引き戻されることになる。
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