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生命と自由を守る医療政策
 
 

生命と自由を守る医療政策 [単行本]

印南一路 , 堀真奈美 , 古城隆雄
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商品の説明

内容紹介

本当の問題、優先的に解決すべき問題を大胆に提示。
今、なぜ理念が必要か。

これまでの日本の医療政策は、財政対策中心で、しかも時の政治情勢によって
少なからず左右されてきたといわれる。ここ20年、頻繁に行われた制度改革は、
日本の医療保障制度が抱えている問題を、根本から解決するものではなかった。

厚生労働省を非難するのは簡単であるが、厚生労働省も時々の政治情勢や世論
を見極めながら、利益集団間の交渉・利害調整・合意形成を通じて、実務レベル
で制度をなんとか改変しているというのが実態であろう。

しかし、私たちの生命を左右する医療保障のあり方が、政治情勢や利害調整に
よって歪められていいのか、絶対に守るべき何かが医療保障にはあるのではないか。

本書では、経済的な身の丈に合わない高福祉をやみくもに叫ぶのでもなく、市場
万能主義で全てを解決しようとするのでもなく、「理念に基づく政策」を提案する。
本書では、医療保障の根本的な理念が何かを考察し、その理念に沿った制度改革の
方向を示すことである。

医療が社会的に提供される場合の根本的な目的は、まず、国民一人ひとりが
主体的な人生設計を通じて幸福追求するための究極の前提である「生命」を保持し、
次に、幸福追求の基盤としての身体的、精神的、経済的自立を支援することにある
(二段階理念)。

この二段階の目的のために、医療保障制度が存在するのであるから、医療保障制度は
この二段階理念をできるだけ忠実に実現する必要がある。机上の空論ではなく、
制度改革に活かせる理念を追求したのが本書である。

内容(「BOOK」データベースより)

本当の問題、優先的に解決すべき問題を大胆に提示。今、なぜ理念が必要か。

登録情報

  • 単行本: 492ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2011/7/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4492701338
  • ISBN-13: 978-4492701331
  • 発売日: 2011/7/22
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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 医学者は「医学」の視点だけで「医療」のあり方を提言する傾向があるが、医学の常識が必ずしも社会の常識ではない。たとえば、医師は患者を治療することに最大の関心があるため、医療費が多くの国民の税金や保険料で賄われていることを忘れがちになる。だから医療に優先して財源を配分することを当然視しているところがある。
 一方、社会科学者は「医学」や「医療の現場」に関する認識が乏しく、往々にして医療現場から見れば、時として不適切、非常識な意見と揶揄されることもある。たとえば、一時話題となった終末期医療にかかる医療費の大きさが問題視されたことは、医師や患者からすれば到底理解できない主張である。
 どちらにもそれなりの理屈があるのかもしれないが、今求められていることは、それぞれの立場を一方的に主張しあうのではなく、どういった医療保障をするべきなのかを、きちんと議論するべきことだろう。これからますます高齢化が進む中で、無尽蔵には医療に人もお金も費やすくことはできないのだから。
 本書は、その問題意識に応える一つの意欲的な提案を記したものである。自由と医療は一見、無関係な印象を受ける。しかし、一人ひとりが幸福を追求する自由があるはずであり、医療はいつも他の問題よりも優先するべきとは言えない。本書では、救命医療(=平等に提供するべきもの)と自立医療(=個々人の自由とのバランスで提供するべきもの)の二つに分ける理念を提供している。もちろん、実際の制度に生かすためにはいくつものハードルがあるのだろうが、医療保障のあり方を考える拠り所としての理念を考える時には、本書の主張を受け入れるかどうかは別としても、参考になるのではないだろうか。
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