本格ミステリーの有名作家、山口雅也の長編デビュー作品。
死んだ人間が死体のまま蘇るという現象が全米各地で巻き起こっていた。そんななか、大葬儀社の類縁である主人公グリンは、関係者全員が集まるなかで毒殺されてしまう。ゾンビとして蘇り、事件解決に挑むグリン。はたして真相は……。
設定がとにかくぶっ飛んじゃってるのですが、それ以外はとてもまっとうにきっちり描いている小説だなぁと感じました。
やたら衒学的(ペダンティック=知ったかぶり)ですが、どれもが自然と散りばめられているのであまり気になりません。むしろ、ほどよいスパイスといった感じで、僕は面白いと感じました。
トリックが云々とかミステリーとしてどうかとかはまったく興味ないんでわかりませんが(個人的に本格ミステリーを自称する人、大嫌いなので)、一本の小説としてとてもよくできた作品です。
あと、これがデビュー作ということにひたすら驚きました。すごいです。
黒死館殺人事件好きな方はぜひ。